NISSANVQ35 in FD3S MAZDA

DADDY Motor Works(愛知)

ナニがあなたをそうさせる??
ここまでやるかっ! の超異色SWAP
V型6気筒エンジンを13BT代わりに
押し込んだモンスターFD初公開!!

愛知のC&Yさんには、取材でイロイロとお世話になった。
他のお店とは異なった個性を持ち、考え出すチューニングが、
非常に興味深かったからだが、なかでも、頻度が大きかったのは
エンジンスワップ取材だった。

「こんなクルマに、こういうエンジンが搭載されていたら……」

そう思うツボにはまった作業が、行われていたからだ。

TE71カローラ ←← 2JZターボ
アルテッツァ ←← 2JZターボ
31セフィーロ ←← RB26DETT
Y30グロリア ←← RB26DETT
Z31 ←← RB25DET
Z32 ←← RB26DETT
S13シルビア ←← RB26DETT
S13シルビア ←← 2JZターボ
S14シルビア ←← 1JZターボ
S15シルビア ←← RB26DETT
KGC110ケンメリ←←RB26DETT
DR30←←RB26DETT
NAロードスター←←F20A
BIRKIN7←←4AーG
AE86←←SR20DET
AE86←←3S-GT

上記のようなSWAPを行なってきたわけだが、
その次に取材したのが

FD3S←←VQ35

でありました。

最初の「とんでもないチキチキマシン!?」という予想は、
いい意味で裏切られました。

非常にバランスがいいエンジン&マシンの組み合わせとなっていて、


後日、CARBOYを見たオリジナルボックスの国政さんが、
「藤本さん、先月のCARBOYに載っていたFDにVQを
スワップしたクルマ、あれ……いいねぇ!」
と珍しく褒めてくれました。

というところで、いまから10年前になりますが、
C&Yさんの取材、作業は、現在DADDY MOTOR
WORKSの尾頭さんによるものです。


©八重洲出版  2007年8月

 

3500のNAエンジンは、極太トルクで運動性能UP!
しかも純正比の重量増加は20kg程度??


そもそも、スワップというのは、ひとクラス上のエンジン性能を
獲得するために行う作業である……のだが、その基本ラインを
スパッと飛び越えてしまっているスワップマシンが存在する。
今月は、CB誕生から数えて350号であります。CBガレージで
あるいは全国津々浦々のプライベートガレージ内で、数知れぬ
スワップ作業が行われてきたわけだが、今回紹介するマシンは、
正真正銘、超ド級のSWAPスペシャルバージョンであります。
クルマとエンジンの組み合わせというのは、自動車メーカーが
いろんなことを考えて、決定しているわけだが、ボクらにとって
ベストかどうか?は話が別。外車に国産エンジンを搭載したり
大排気量NAをターボマシンに換装したり……ま、いってみりゃ
好き勝手ができるのが、スワップの最大の魅力であります。
もちろん、そのためには多大な時間と費用が必要になってくる。
でも、誰も持っていない、自分だけの満足仕様が実現しまっせ!!

 


なんと表現すればいいのか、言葉に困ってしまう
というケースが存在する。このFD3S改は、まさに、
そういうしかないスワップパターン。

コンパクトさが売り物の13BREに換えて、
大排気量3500ccのVQ35エンジンを載せて
しまったわけだが、もともとFD3Sが持っている
運動性能や前後バランスといったものを、
完全に無視……と思いきや、意外にもV
Q35エンジンを搭載した状態で、オーナーは
サーキット走行等を楽しんでいるというから、
どうなっているのか?を解明してみた。

まず、13Bエンジンは、単体ではなくターボシステムが
ドッキングしているので、NAのVQ35と比較すると、
20kg強の重量増にしかすぎないという事実に驚かされる。

そして、V型6気筒というシステムは、当然のことだが
前後長が短く設計されているので、最初に抱く
イメージとは違い、驚くほど素直にフロントミッド的に
マウントすることが可能。C&Yでも、コーナーウエイ
トゲージ等を使って計測しながらスワップ作業を進行
させたのだが、純正状態とそれほど変わらない数値が
出たことに驚いたという。

VQ35エンジンは、基本的にはノーマル状態。
ただ、EXマニは、東名パワード製エクストリームを
出口部分のみ加工してボルトオン。

しかしながら、マフラーはそうはうまく
問屋が卸してくれず、純正触媒を2個使って、ワンオフ製作。

ブロック部分はスマートなのだが、ヘッド部分に
ボリュームのあるVQ35だけに、FD3Sのボンネット内に
スッキリと納めるのは、至難の業だった。
結果として、ワンオフのサージタンクを製作して、
フロント部分にエアクリーナーボックスを新設して
クリアした。FD3Sの場合、純正状態でラジエターが
斜めにセットされているだけに、意外にスペースを
有効に活用できたのもよかった。

ターボのないNA大排気量の実力は、低中速域から
顕著に体感できる。ボディ重量とエンジン排気量の
バランスが大きく変わっているので、乗りやすいのに、
トルクフルというサーキット走行にもピッタリの
特性を実現することができた。

結論としていえることは、最初に受けた印象

「えっ? FD3SにVQ35をスワップした? 
異常なクルマなんじゃないの?」

が、180度変わったということ。
対面した実車H、意外なほど素直で、乗りやすく、
しかも迫力も満点。スワップ達人のC&Yならではの
TUNEチャレンジだということができるだろう。
しっかし、まあ、インパクトは超強烈なのだが……。

 

 


●オーナーのたっての要望(?)で設けられた
エアクリーナー用のスクープ。インテークパイプを
逃れるように大きなバルジが設けられている。。

●SWAP用のサージタンクを作り上げた。
で、前方にアルミ製でワンオフ製作された
エアクリーナーボックスが設置される。

●ラジエターは、FD3Sの純正品をそのまま使用する。
前方に倒れているので、スペースが広々としている。

●ちょっと見えにくいのだが、EXマニホールドは、
TOMEIパワード製のものを、マフラー側を
ちょっと加工しただけで、ボルトオン装着している。


●FD3Sもエンジンルーム内はギッシリ系だが、
そこにV型6気筒を入れるとなると……お、
前後方向なら、20B的な寸法になるのか。

●なんてことのない室内写真ですが……よく考えると、
エンジンとミッションが変わっているのに、
シフトレバーの位置等はスッキリと純正位置っぽい。
これはちょっと注目のポイントですよ。
 

●リヤ側は、ハードなコレクタータンクと、
バッテリーボックスが。そうですよね。
どう考えてみても、エンジンルーム内に
バッテリーは……無理。
 

DATA
VQ35NA SWAP ワンオフサージタンク&パイピング 
エアクリーナーボックス FD3S用エンジンメンバー 
Z33用マウントゴム オイルパン大加工 TOMEI
エクストリームマニ出口加工 Z33ミッション 
Z33純正触媒移植

 

 


DADDY Motor Worksの尾頭さんは、この記事が掲載された当時
あのC&Yスポーツに勤務していた。その後、DADDY Motor Worksを
設立して独立。独自のSWAP技に磨きをかけている。
現在の尾頭さんの仕事については、おいおいと紹介していく予定です。
ただ、C&Y時代の仕事が、あまりにも強烈なので、
まずは、そちらから紹介していきたいと思います。

ダディーモーターワークス
TEL&FAX 0562-85-9911
〒470-1108 愛知県豊明市沓掛町荒井4-2 B号

http://daddymotorworks.com

 



■ DADDY MOTOR WORKS Link ■

 

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