本格的にポルシェ移行を披露する中井STYLE

中井 啓(千葉)


CARBOY1998年5月に掲載された、中井くんです。
それまでの356からポルシェ911系に
本格的に移行したお披露目SHOT!

    ※以下、当時のまま掲載させていただきますので、※
    ※価格、仕様等は変更されている可能性が大です)※

 本邦初公開の中井ポルシェ……である。「エッ? あの中井クンがポルシェ?? じゃ、じゃあハチロクはどうしちゃったの」という声が、全国ハチロクフリークから出そうだが、紛れもなく中井クンの次なるターゲットはポルシェである。
「とりあえずの目標は、200km/hくらいのスピードでドリフトしていくポルシェですね。ハチロクやってたときと同じ感覚で、ポルシェを転がしていくのも面白いかなって、そう思ってます。いま、ボクのまわりがどんどんポルシェに転向してますよ。60万とか、100万とかの予算で買って、手を入れていって200万円までって感じで仕上げていくんです。ガンガン走らせて、山で傷ついていきながら、自分のクルマになっていくっていうか、そういうスタンスは、ハチロクに乗ってるときと同じ感覚ですね」
 オニキャンの元祖、バンパータイラップ仕様、艶消し塗装、リベット留め……ドリフト野郎の流行発信基地として、中井クンはいろいろなスタイルを生み出してきた。
 だけど、中井クンとしては、流行を作ってやろうとか、こいつを流行らせてやろうとか、そんなことを考えてきたわけじゃない。
 自分が乗りたいクルマ、自分が好きな付き合い方をしてきた結果が、走り屋諸君の方向性となってきただけの話である。だから、いまはポルシェに乗ってみようか?と思っているだけなのだ。
 ただし、時代背景を考えてみると、中井クンのポルシェ選択は、ひとつの予感を与えてくれる。価格のこともあるだろう、ゲタ感覚で乗れるって時代になったし、国産車に限定される必要もないはず。
 ボクたちが欲しいのはスポーツカーなのだ。刺激的なドライビング体験をさせてくれるマシンを求めて、エンジンのモディファイを行ない、サスペンションのセットアップに悩む。そして、その過程が楽しいのだ。「中井クンなら、ずっとハチロクに乗り続けてくれると思ったのに」だとか、「本当にハチロクが好きだったんじゃないんじゃないの?」という声が聞こえてきそうだが、当然である。中井クンは、自分の好きなクルマに乗っているだけであって、乗り続けるためだとか、本当に好きだからという理由でハチロクを選んだわけでもない。
 軽4だってサニトラだって、アメ車だってなんだって、中井クンは自分が乗りたいクルマに乗って、自分の好きなようにクルマをイジって、自分が楽しくクルマと付き合うことを最優先してきたのだ。
 だから、これからもそうだろうし、いまもそうなのだ。
 ベース車がハチロクからポルシェに変わったからといって、中井流は依然として中井流である。
 リムの形にこだわるが、ディスク形状はなんだっていい……そんな中井クンが選んだホイールはSSRに注文した15インチもの(どうしてだか50扁平とかそういうタイヤがイヤで、インチダウンして60を履かせている)だし、バケットはコルビュー、サスペンションは自分専用にセットアップしていく。
 バンパーとダックテール、サイドステップ外し、そしてフェンダーとこすれんばかりのタイヤセットも、まずは中井流にクルマと付き合っていくための出発条件である。
「これからはROUH Welt(ラウヴエルト)なんです。いえ、別にどうってことないんですけど、ラフワールドをドイツ語表記するとこうなるですって。ボクのやりたいことっていうか、どんなクルマを作って、どんなステージで走っていくのか?っていうこととか、いろいろ考えてるんですけど、やっぱりストリートとしかいいようがないんですよね。ゼロヨンでも最高速でもドリフトでもない。いろんなものがゴチャマゼになった状態でのストリート……う~ん、いまはそういうしかないかな。200km/h領域でドリフトしていくというのが、けっこう近いと思うんですけど」
 自分で塗装したボディが、これから峠でドンドンと傷だらけになっていく。そんななかで中井クンのストリートってのが、次第に明確になってくるのだろう。
 クルマのポテンシャルを上げるためのチューンではなくて、自分自身が楽しく走るためのチューンが、中井クンのハチロクポルシェに施されていくことだろう。
 楽しく走るということ、そしてそいつを長い期間持続していくことは、想像以上にハードなことなのだ。だけど、ハードではあるけれど、楽しさの奥行きが深くなってくる。そのためにナニをしていくのか? 中井流ハチロクポルシェにはひとつの答えが内包されている!?(藤本愼一)

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●おなじみの中井クンのデカ靴&車高短仕様である。ここまでピタピタだと、性能度外視でいいな~と思ってしまう。だが、ショックのセットアップで変化していく可能性大。

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●あえて……コルビューのバケットシートである。スパルタンな雰囲気、安い価格がお気に入りであります。俗にいう「ポルシェマニア」にはできない選択……でしょうね。

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●リヤのトレッドは930ターボと同様。このアングルから見たポルシェ&ダックテールのバランスが中井流。けっこう悪げなポルシェってのが、いま新鮮に思えてくるから不思議。

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●オニキャンがランチャストラトスのフェンダーラインから来ているのと同様に、フェンダーラインからタイヤのラインにつながっていく感じが、中井クンがもっとも気に入っている部分。

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●今後のステップアップ作戦はいろいろとある。ウエーバートリプルチョークもそうだし、ボディがもっと傷だらけになってくることが、中井流のハチロクポルシェには必須条件となる??

 

 


ラウヴェルトペグリッフ
www.rauh-welt.com



 



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