BNR32ノーマル改修計画!!
CREWCH(三重)


Turboshop M謹製 完全OH&ハイフロー加工
さらに圧縮アップでストリート最適仕様に作り変える!!








CARBOY2010年7月に掲載された、CREWCHの独自の試み。

RB26DETTをベースにして、ハイチューンを施すという方向性もあるのだが、
純正プラスアルファの仕様で、本当に自分用の楽しみグルマを作るという考えもある。
ここで紹介するのは、こまかな仕様変更の組み合わせで、新しいGT-Rチューンの提案。

 

※ 以下、当時のまま掲載させていただきますので ※
※ 価格、仕様等は変更されている可能性が大です ※

 


R32オーナーの多くは、「純正タービンというのは、
どうにもこうにもダメ仕様のタービン」だと
思い込んでいるようだ。だから、タービンが
消耗してきたり、トラブルが発生すると、
N1タービンやNISMOタービン、あるいは
R34のボールベアリングタービンに交換するもの!
と信じ込んでいるフシがある。

ただ、R32(R33も似たような傾向があるのだが)
の純正タービンの名誉のために言わせて貰えば、
交換用のタービンと異なるのはブレード材質や
容量といった小さな差でしかないのだ。

ストリートを主体としたチューニングに、
意欲的に取り組んでいるクルウチが、
今回紹介してくれたのは、純正タービンの
OH&モディファイ。これにエンジン本体の
高圧縮化を組み合わせて、ブーストをシッカリとかける仕様。





タービンのOH&改造は、CBではおなじみの
札幌のターボショップMさん。

何度もサイズの違うブレードを注文し、
一番最適な組み合わせを探った結果、現在の仕様が決定した。

「よく質問されるのは、走行距離が10万kmになったら、
エンジンはOHしないといけないのか?ということです。
もちろん、したほうがいいと思いますが、
費用もかかるし、リビルトの在庫も手に入りにくい
という状況を考えると、圧縮圧力等を測定して、
新車時よりも低下していたとしても、それなりに
そろっていればOK田と思います。そのままの状態を
ベースにしたチューンを勧めています」

ただし、ガスケットを薄いメタルタイプにし、
IN&EXガスケットを交換という作業は必要。
これによって、圧縮比がノーマルの8.3から8.7程度に上昇する。

このわずかな差が、ストリート走行時に効くのだ。
エアフロとインジェクターはノーマルのままで
アズニューの洗浄&フィルター交換等を行い、
440馬力の1.5kg/cm2設定……これは、非常に
いいバランスだと思う。

これを実現するために、純正タービンをベースに
して、完全OHとEXブレードのメタル化、
そしてコンプレッサー側のサイズアップと、
クイック加工(羽根の先端に段差をつけて
吸入効率を向上させる)、このあたりの加工を
施すことで、R34タービンに交換するよりも、
性能を確保できる。

R34タービンを装着する際には、デリバリー
パイプ等が異なるので、補機類一式を移植しない
といけないのだが、タービンOH&改の場合は、
そのままでOK。だが、オイル供給パイプの
加工を行えば、耐久性が上がる。

具体的には、フロント&リヤ側のタービンにいく
ラインを絞り気味にする加工。分岐前のパイプ口径は、
R34が太いといわれているが、実際には同じ。

この加工もターボショップMで行い、タービン一
式がピカピカの新品同様(それ以上?)になったものを、
高圧縮タイプのRB26DETTと組み合わせる。
いやあ、地味だけど……いいなぁ〜。



 

 
●R34のボールベアリングタイプに交換されることが多いのだが、
これをベースにして改造すると、ポテンシャルがアップする。


●GT-R用純正タービンはセラミックのブレードを使っている。
だが、N1やNISMOバージョン等はメタルブレードに変更された。


●こちらはターボショップMでオーバーホールされたタービン。
効率アップのために、クイックパワー加工も施される。


●ブレードをメタルに交換することで耐久性もアップ。
アクチュエーターはHKSの強化タイプに交換されている。

 
●レギュレターは、要交換。シッカリとした燃圧を確保し、
基本ラインを確保するために押さえておきたいポイント。


●燃料フィルターもシッカリとチェック。意外に多いのが、
燃料フィルター内での詰まり。このあたりで躓きたくない。


●インジェクターが正常に働いているかは、重要なポイント。
純正ノズルの範囲内で今回のチューン計画は練られている。


●10万kmでのタイミングベルト交換が指示されているが、
このあたりは、走行距離との相談。ただ、寿命は近い。

 
●クランクアングルセンサーやパワートランジスター、コイル等の
パーツは、そろそろ不具合が常識化している。


●容量もあり、純正チックなビューに仕上げてくれるR34用のエア
クリーナーボックス。意外に盲点だが、こいつはなかなかいい仕事を
してくれる。むき出しよりもキチンとエアクリーナーを通す方向で
セットアップ。


●ノーマルのエアフロメーターを使って、日常的な使い勝手を
重要視したセットアップが、今回のポイント。コンピュータの
セットアップをシッカリと行うことで、純正改タービンの実力を
発揮させることができる。


●本格レース仕様にするならともかく、サスペンションシステムに
数十万円の予算をかけられるひとは少ないはず。エナペタル特製の
ダンパーにシッカリとお金をかけるという方式は、
いまだからこそ一考の余地がある。


■R34純正エアクリーナーボックスを活用!!

■エアフロメーターを最大活用する!!




 




CREWCH
(三重)クルウチ
〒515-0331 三重県多気郡明和町佐田906-12
0596-53-0070

 




■ これまでのCREWCHによるエンジン開発の履歴 ■

 

R35GT-Rの乗り心地改善作戦

  CARBOY2009年6月号 SR20GV可変バルタイHEADでNISSAN V-TEC誕生!!
  CARBOY2010年7月号 BNR32ノーマル改修計画
  RB26DETTのポン載せ仕様再び……
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