SR20GV可変バルタイHEADで日産 V-TEC誕生!!
CREWCH(三重)

2009年式の新型シルビアが存在したら
こんな感じに進化していたはず……を具現化!!
SR20GV可変バルタイHEADでNISSAN V-TEC誕生!!






異様にスッキリと納まっているので、気がつかない
ヒトは、まったく気がつかないと思うのだが……
このシルビアS15には、V-TECエンジンが搭載されてます。

「まった~ぁ、SR20DEのNAエンジンでしょ?」
と一笑に付した方、ちょいと待っていただきたい。

カムカバーのプレートに、NEO VVLという
文字が見えませんか?

そうです。こいつは、SR20DEブロックに
プリメーラーカミノのSR20VEヘッドを
搭載した2009年式のS15なんです。

もちろん、日産が作ったんじゃないけど、
いまNEWシルビアを作るとしたら、こう
なるんじゃないの?という仕様をテーマとして
作り上げられたS15シルビアであります。

ハーネスはS14ターボSR20DET用で、ブロック
面研の結果、圧縮比設定は12・5程度に、
組み合わせるカムは、SR20VE用
のおとなしいタイプから始めた。

それでもロー側で作用角が220度のハイ側264度。
16VE用ならハイ側は290/280度というタイプが選べる。
ただし、純正のVVLの場合、ハイ側に切り替わる
ポイントが7000回転付近。その後、レブリミットの
8000回転まで、わずか1000回転程度しか使えないのだ。
のポイントをもっと下に移動してやることで、
ロー側からハイ側に切り替わり、ハイカム特有の
フィーリングが手軽に味わえる。

このマシンの場合は、4200回転付近に切り替え
ポイントをもってきている。その結果、一般市街地
走行では、ごくごく普通(圧縮比が高めなのを
除いてはほとんどノーマルといっていいからね)なのに、
アクセルを踏み込んで4000回転を超えたあたりからは、
まさにホンダのV-TECそのもの。

それでいて、サウンドはホンダとは違う日産風
……これがいいんですよ。レーシングサウンド的な
感じで、スポーツカーのエンジンって感じ。

一件純正っぽい仕上がりなのだが、それもそのはず、
できるだけ純正っぽく作りたい!と考えて作られた
仕様なのだ。アルミのサクションパイプ以外は、
可能な限り純正品を使っている。

だが、最大のポイントは、なんといっても
ヘッド後部(もともとが横置きのエンジンなので、
問題ではなかったのだが)に位置するデスビと
VVLのオイル圧力取り出し部分。どうにもこうにも
寸法が出ないのだ。そこで、デスビから
クランクアングルセンサーに変更して、
オイル取り出しはプレートを製作して、
ホースを介して圧力を得る方式にした。

その結果、プラグコードはコイル一体式が必要
になり……と、波及作業が必要になってくるのだが、
すべての方向は「2009年式のシルビア!」
だから、最新のシステムを採用しながら、
VVL機構を実現するというところに向かう。

純正サージタンクの入り口を逆にセットして、
AACバルブやスロットル、マニホールド
(長さが絶妙)も純正を使うことにし、
それらをセットすると……そうです。

アルミの輝き以外は純正っぽく(中味はとんでもなく
違っているですが)、仕上げることができた。
エンジンの高さが2cmほど高いという問題は、
各部から少しずつ寸法を盗んで、純正ボンネットで
閉まるように……成功!!




 
●日産純正のNEO VVL機構は、SR20DETに採用されている可変バルタイとは違って、HONDANのV-TEC風。

 
●ノーマルのサージタンクの入り口を逆に溶接した。マニホールドの角度や位置の問題があるので、下部分に工夫。


●純正のAACバルブ等をそのまま利用できるというのが、大きなメリット。
溶接すればいいのだが……こっちがいい。


●これが、吸入部分に使用したパーツ。サージタンクは、入り口が
カットされている。純正パーツのオンパレード。


●VVLを駆動させるためのバルブ。これもそのままのものを使用する。
これが劇的な効果を発揮する根源??


●スッキリと収まっているがSR20VEはデスビ仕様。こいつは
HONDAライフ用のコイル&プラグコードを流用した。


●これがコイルをセットする前の状態。ライフは3気筒なので、
2台分を使って4気筒用を作った。ピッタリフィット。


●バルクヘッドとエンジンヘッドのわずかな隙間にセットした
クランクアングルセンサー。非常に狭いが……クリア。

 


●これが、VVLを駆動するオイルの取り出しプレート。ヘッドから
圧力を取り出し、駆動バルブのほうに送る。

 


●純正デスビの中間部分を使って、クランクアングルセンサーに
セットするわけだが、もとは、このような位置にいた。

 









ボンネットをシッカリと
閉めるためのウラ技!!



■ちょっとばかり見にくい写真で申し訳ありませんが、
エンジンマウントのボルトが通る穴を長穴加工して、
エンジンを搭載。マウント部は前方に、エンジン側は
下方にと、数oずつ稼いだ結果、ボンネットが閉まる
ようになった。おっと、プロペラシャフトのスプライン
部分でも、10oほど寸法を稼いでミッション&エンジン
は前方に移動。















CREWCH
(三重)クルウチ
〒515-0331 三重県多気郡明和町佐田906-12
0596-53-0070

 



■ これまでのCREWCHによるエンジン開発の履歴 ■

 

R35GT-Rの乗り心地改善作戦

  CARBOY2009年6月号 SR20GV可変バルタイHEADでNISSAN V-TEC誕生!!
  CARBOY2010年7月号 BNR32ノーマル改修計画
  RB26DETTのポン載せ仕様再び……
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