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『亀有流』という持続の仕方

亀有エンジンワークス(埼玉)

30年以上の長きにわたって
TUNE PARTS開発を続ける
『亀有流』という持続の仕方

 

今回ご紹介する記事は、
藤本が書いたものではございません。

1985年の『チューナー黙示録』という企画は、
ずっと歳上のエンちゃんこと遠藤さんが続けていたものですし、
1992年の『亀有改』の特集は、いまは白州に移住した
渡辺くんが取材したものでした。

そのころの藤本は、大阪のカキモトレーシングの取材が主でした。
ライターが数名いるCARBOY編集部では、
なんとはなしに、担当といいますか、役割分担的なものがあって、
亀有さんの取材は、前述の渡辺くん、その後は高橋くんが担当していました。

しかしながら、取材から帰ってきた両名に、
いろいろと話を聞いて、「そっかぁ〜、森さんはそんなことしてるのか〜」と、
継続的に情報だけは得ていました。

今回、というか、昨年度から、このHPを制作し始め、
動画撮影も行なうようになり、あらためてといいますか、
もう思いっきり久しぶりに森さんを取材させてもらったわけですが、
ふと、気がついたことがありました。

取材中に、森さんが漏らしたひとこと。

「最近のお客さんは、亀有というと、『パーツ屋さん』だと
思い込んでいるヒトが多くなって……(笑)」

藤本自身もびっくりしたのだが、
森さんというヒトは、ストリートドラッガーを皮切りに、
L型を中心としたチューナーとして、そして、数え切れないほどの
オリジナルパーツを制作するメーカーとして、
いろいろな側面を持っている存在なのですが、
いまのヒトたちにとっては、在庫豊富な旧型エンジンパーツ屋さん。
そういうふうに受け取っているヒトが多いのも事実。

そんな人達に向けて、といいますか、
もうひとつの『記録』として、昔の森さん、
カメアリエンジンワークスを紹介したいと思いました。

 

☆カメアリエンジンワークス 森さんとのお話

動画が見れない場合は、左のリンクを クリックしてくださいませ。

 

最初に紹介するのは、全国のチューナーを取材した
1985年のものです。

さすがに若いです。
そして、時代の象徴ともいえる
『パンチ』であります(笑)

ただ、紹介されている内容を読み直してみますと……。

当時から、独特な視点とアプローチをしていた
森さんがいました。

あ、このころの社名は「カーショップ亀有」でしたね。

 

そして、上の記事から7年たった頃に掲載されたのが、
L型エンジンの『亀有流』でした。
タイトルには「亀有改」となっていますが、
これは、渡辺くんがそう思い込んでいたんでしょ。
「亀有改」となると、どうしても「柿本改」と
同じ様になってしまうので、森さんはそうは言わなかったはず。

1992年の記事です。

 

ま、それはそれとして、
CARBOY誌上で、「柿本改」のL型紹介をしたのが
1986年ころですから、そのときに開示したノウハウや
加工法というものが、全国的に広まって、
誰も彼もが「柿本改」のまねをした時代を経て、
あらためて、その後のL型チューンというものが
模索されていた頃……です。

そこに登場したのが『亀有流』でした。

 

「柿本改」を熟知したうえで、
「柿本改」とは違う視点、方法、指向で、
L型というエンジンをモディファイする。

このときに、森さんなりの方法論というか、
その後の「カメアリエンジンワークス」を決定づけるような
チューニング展開が、始まっていたと藤本は考えます。

 

そして、下の記事は、翌年1993年に掲載されたもので、
カメアリオリジナルの鍛造ロングストローク
クランクシャフトが紹介されています。

「柿本改」のL型では、XL500ピストン、L14コンロッド、
LD28クランク……と、腰下パーツは、ほとんど純正流用加工でした。
オリジナルパーツとして、秀逸だったカムシャフト、バルブ、スプリング、
リテーナー等がありましたが、その他のパーツは純正ベース。

そこに独自の観点から制作されたパーツを投入したのが、
カメアリエンジンワークスでした。
クランクシャフト、コンロッド、ピストン……そして、
当初は、排気量拡大のためのツールとして制作されたものが、
メーカーの部品廃止にともなった、機能部品供給としての役割が、
次第に大きくなっていったものでした。


 

この項のいちばん下の関連記事URLを参考にしていただければ、
そのあたりの作業の『現在』の状況を知っていただくことが
できると思います。

パーツ開発当初は、思ってもいなかった活用方法が、
ロングストローククランクや、ピストントップ調整の
寸法を組み合わせた『L20改2.7L仕様』という、
前代未聞の新しいL型アプローチを可能にしています。

 

2018年のいまから振り返ってみれば、
森さんというヒトは、1985年のもっと前から、
エンジン加工、パーツ製作といったジャンルの作業を、
ずっと続けていて、いまでも、継続していらっしゃいます。

素直に、凄いな、そう思います。
ま、商売だからと言ってしまえばそれまでですが、
先日お会いしたときに、店内の商品の陳列を、
なんとはなしに見ていて……。

「森さん、このアルミのスペーサー、L型の
フライホイールをオフセットさせたときに、
スターターの位置を調整するためのスペーサーですよね
……なんで、この単純なスペーサーが、こんなに高いの?」

「あ、それは渡部さんのところのパーツですから」

「??? 森さんところは、いろんな複雑なもの作って
売ってるんですから、このスペーサーなんか作るの簡単でしょ?」

「ええ、でも、それは渡部さんが考えたものですから、
それを、ウチは販売だけさせてもらってるんです」

そういうヒトなんです、よ、ね〜(笑)

 

 



カメアリエンジンワークス
〒340-0808埼玉県八潮市緑町3-1-16
Tel:048-998-2323

http://www.kameariengineworks.co.jp




■ これまでの履歴 ■

 

亀有エンジンワークスはMAKERだった

  L20改という2017年の新提案
  『亀有流』という持続の仕方


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