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RB26DETTブロックのこと

GRAGE SAURUS(埼玉))

RB26DETTブロックの問題点と
その解決方法&削り出し
アルミビレットブロックの登場

人間の記憶力というのは、本当にいい加減で
ましてや、藤本の記憶力というのは、非常に拙い。

ザウルスさんにお邪魔して、
取材を行なって、動画の処理をして、
YOUTUBEにアップして……というところまでは
やったのだが、そのまま、原稿を書くのを忘れておりました。
もう、半年以上前のことになります。

その間に、CARBOY Returns!の制作があったということが、
一番大きな原因なんだろうとは思いますが、
先日、YOUTUBEをチェックしていて、
ザウルスの林さんの動画が、異様に視聴数が多いことに気がついて、
んでもって、『ハッ!』となったわけでございます。

ザウルスの林さんのところでの取材には、
もうひとつ『最新クラッチの話』というのもありまして、
これも、同様に、すっかりと原稿書きを忘れておりましたので、
近日中に挙げさせていただきます(笑)。

 

 

というところで、一応仕切り直ささせていただきます。

いまの時点では、RB26DETTを搭載したGT-Rは、
どんどんと外国に流出している状態で、
国内業者よりも、うんと高値をつけて、国外にGT-Rが
いっぱい出ていっている状態であります。

しかしながら、R35とは異なる『乗り味』というか
フィーリングを愛するひとたちも、国内には大勢いて、
自分が所有しているマシン(GT-R)を、
長く乗り続けていきたい……と考えている。

ですが、基本のキとなるエンジンのシリンダーブロックの問題が、
ここ数年(もっと以前から)表面化してきている。

シリンダーブロックに生じるクラックや、
経年劣化による歪み、あるいは、ブローした代替えブロックの不足、
カムシャフトやピストン、クランクといった部品は、
いくらでも生産できるのだが、シリンダーブロックという部品は、
なかなかアフターマーケット業界では製造することが難しい。

そこで、スリーブを入れる方法を考案したり、
高出力に対応する表面処理や再生技術に注目が集まっている。

なかでも、以前紹介した、タジマモーターコーポレーションさんの
NEWスリーブ構想など、興味深いものも進行形であります。

ナプレックさんで行なっている、
シリンダーヘッドのNC加工等も、今後のRB26DETTチューンを
考えるうえで、必要なファクターとなっている。

ま、この取材を行なった直前に、
日産からシリンダーブロック供給がなされるという
報道もあったので、すこしは状況も変わるのだが、
新品ブロックの価格等を考えると、
まだまだ問題は多いと考えていいだろう。

 

R32GT-Rが登場した頃から
ザウルスでは、RB26DETTというエンジンをベースに
様々なチューン展開を行なってきた。
当初は、このエンジンをベースにして、
どれだけパワー&トルクを引き出すことができるのか?
そういったところから始まって、高ブースト圧設定、
組み合わせるタービンのマッチング、
とまあ、いろいろと性能アップの方向性で
ガンガンと突き進んできたわけだ。

 

 

 

 

 

しかしながら、RB26DETTの登場期とは違って、
現在のRB26DETTチューニングは、
シリンダーブロックの寿命や耐久性、
そして、クルマ全体のコンディションの維持といったことが、
新しい命題となってきている。

林さんの話を伺うと、
現在のSAURUSの仕事内容も、
以前とは大きく異なって、
ボディレストアも含まれるような
クルマ全体のリフレッシュ作業依頼が、
次第に大きなウエイトを持つようになってきている。

そんななかで、性能追求だけではなく、
耐久性や将来性を見据えたうえで、
シリンダーブロックをどのように提供していくのか?
そのためには、以前とは異なったアプローチが必要とされる。

 

取材に見かけたブロックには、
表面処理を始めとする、様々な工夫が凝らされていた。
細かい部分に関しては、動画のインタビューを
参考にしていただくのがいいかとは思いますが、
興味深かったのは、林さんが最後に言った

「ここ数年で、RB26DETTもですね、
世間はわからないですけど、ウチのなかでは
とても進化していてですね、昔とは組み方や常識も、
変わってきていると……思います」




☆SAURUS林さん RB26DETTブロックのこと

Flash Playerが入っていないブラウザー&Android端末の場合は動画を見ることができませんので、
上のYoutubeボタンを クリックして見ていただけますよう、お願い致します。

 

下に掲載しているのは、
取材にSAURUSに入荷していた
アルミビレットブロックであります。
削り出しのブロックに鋳物のスリーブ、
そして、ブロック高さ等が、
ある程度自由に設計できるというメリットがあるが、
そのぶんコストは割高になる。
しかしながら、今後のRB26DETTの展開では、
こういった部品も、必要になってくる。

できるだけ価格を抑えたいという気持ちを
林さんは語ってくれたが、いろんな面から
RB26DETTというエンジンの今後の可能性を
追求しているというところが、非常に興味深かったです、ハイ。

 





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〒350-1305 埼玉県狭山市入間川4-8-16
Tel:04-2968-9212
http://www.g-saurus.jp



 


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よろしかったら、お願いします。


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