ノーマルのSW11 MR2モディファイ

オリジナルボックス(神奈川)

クルマを速く走らせるということは
楽しいことなのだ。そんな根本原則に従って
サスペンションのスペシャリストが贈る
国政流AW11ワールド!!

 

 

 

CARBOY998年3月に掲載された、オリジナルボックスのAW11モディファイ。

 

    ※以下、当時のまま掲載させていただきますので※
    ※価格、仕様等は変更されている可能性が大です※1

ジックリ見ると、フロントとリヤの
タイヤサイズが変わっている。
これが今回のMR2セッティングの
大きなポイントとなっている。
単純だけど、真剣に単純なことを考えた??

エンジンノーマル、ショックもスプリングもノーマルのMR2があると聞いてそそられた。
ま、それが中古車屋さんにならんでいるのならフツーだが、
厚木のオリジナルボックスにある……と聞いたら、ムムムムムッとなる。

知るヒトぞ知るのオリジナルボックスは、オーナーがあの国政さん
。本当に速く走りたいなら、ここに行け!と通の間で囁かれている店。
おまけに、ラリー、ジムカーナ、レースの客がほとんどで、
ストリート野郎は足を運びにくいイメージもある。

だけど、そんなことを全部うっちゃっても、尋ねてみる価値のある店なのだ。
ま、宣伝文句みたいな記事になってもしかたがないので、ズイッと核心に迫ってみよう。

現在、CB野郎はひとつの頂上を超えつつある。エンジンパワーはそこそこ出た、
サスペンションだってそれなりに煮詰まってきた。ブレーキも、ボディの軽量化も、
一応考えられるだけのことはやった……でも、これで全部なんだろうか? 
この先どうやればいいんだろう?

そんなふうに考えている人間が増えてきている。
ここで、国政流ノーマルMR2の登場である。

スペシャルなショックを組んだわけでもない。
極秘のバネレートのレース用スプリングを入れたわけでもない。
でも楽しく走れる、速く走れるという秘密は、
いったいどこにあるのか?ということなのだ。

魔法のMR2の実走フィーリングは次のページで
ジックリと味わっていただきたいのだが、
ここでは、国政流のサスペンションマジックの原点を探ってみよう。

国政久郎さんは、15年以上前から、サスペンションの
アライメントの重要性を説き続けてきたひとで、
ダートラを始めとして、いろんなジャンルのレースに関わり、
独特のアプローチが注目されてきた。

あるときはセリカGT4をまっぷたつに切って、
ホイールベースを設定し直したほど、クルマというものを、
基本ラインから考えているひとだ。

そして、その目標としてあるのが、速く走ることは当然として、
楽しく走ること。このあたりがCBがシビれるところなのだ。
「サスペンションを強化したり、エンジンのパワーアップを
して走っているといっても、ビクビクしながら走っていたり、
いつも恐怖感を感じながらコーナリングしていると、
走る楽しさというのが、スポイルされてしまうでしょ。
クルマをスポーティに走らせるというのは、
本当に楽しいことなんですよ。
それが、チューンしたから乗り難いとか、
そういうのって本末転倒ですよね」

国政流のサスマジック話は、走りの楽しさ追求と
いうところから始まった。自分がイメージしている
走りの通りに走りたい。クルマに気を遣うことなく、
ただ純粋にタイヤのグリップ限界に神経を集中しながら攻め込みたいのだ。

「運転しづらいクルマは速くないんですよ。クルマの運転って、
ひとつのタイミングを逃すと、次の段階で出てくる影響があって、
それがドンドン拡大されてくるんです。
だから、最初のタイミングを外さないように、
正確な運転のリズムで、安心してコーナーに
入っていくということは、本当に重要なんです。
正確な運転ができて、それからサスペンションのことを考えていく。
そう考えてもらっていいでしょうね」

速く走るためには固いサスペンションが必要だ! 
あるいは、チューニングされたマシンは乗りにくいのが当然、
乗りこなせないのは自分のテクニックが未熟なせい? 
そんな常識化しつつあることが、本当はそうじゃないわけだ。

国政理論からいうと、サスペンションというのは引き算だという。
サスペンションがいいからタイムが上がるということはないのだ。

エンジンパワーが上がれば、タイヤ性能が上がれば、
車重が軽くなれば、空気抵抗が減れば……これらはタイムを縮める要因だ。

だけど、サスペンションは、悪ければタイムが落ちるし、
よくてもタイムが上がることはない。そういう宿命を持ったものなのだ。
だから、ドライバーが安心して踏める足、止まれる足が必要なのだ。

オリジナルボックスでは、ショックを組み込むときには、
そのショックを測定し、改良して再び測定してから装着する。
ノーマルのサスペンションから何%アップするとか、
強化するということではなくて、そのクルマの全体像、
走っている姿を想定しながら、サスペンションの
アライメント等の設定をしていくわけだ。

「サスペンションは、しなやかに動かないと乗り難いもんです。
前後のバランス、動きのリズム、動き始めのコンビネーション
……いろんな細かいことが、最終的な楽しさや速さに
つながっていくんです。これを有機的に考えていかないと、
本当の意味でのサスペンションセッティングはできないでしょう」

国政さん自身が、乗りながら、調整しながら、次第に身につけてきたノウハウは、
一般的に言われているサスペンションチューンとは、
根本的に違った世界を拓いてくれる。
おっと、国政ワールドを味わうために、ノーマル(?)のMR2に乗り出してみるとしようか!!

 


国政久郎 というヒト
■CBを読んでる若いヒトにとっちゃ、
国政久郎という名前を聞いても「誰?それ??」
というのが正直なところかもしれない。
だけど、ちょいと物知りの先輩に聞いてみるといい。
「そりゃ、オメエ、国政ってヒトは、サスセッティングの神様だよ〜。
若いヤツらは知らね〜だろうけど、そんじょそこらの
チューナーとはチューナーが……」と延々と説教が始まるかもしれない。
CBスタッフの尾登もそのひとりである。レーシングメカニック 、
ドライバー、チューナーと数ある人間のなかで、尾登が格別だと
思っている人間。それが国政さんであると言っておけば、
だいたいの想像はつくだろう。そのドライビングの正確さ、
そしてそれに基づいたサスペンション&ボディセッティングの
ノウハウ、奥の深さ、独創性と、いろんな面で頼れるヒトである。
オリジナルボックス主宰。走りの楽しさ奥の深さといった
部分をジックリと伝道してもらうために、CBに登場してもらった



オリジナルボックス
〒252-0186 神奈川県相模原市緑区牧野5790-1
Tel 042-682-0890




 



■オリジナルBOX Link ■

 

日本人初のパイクスピーク挑戦

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