お台場の旧車天国へ……お散歩にがてら……

2017年11月19日(東京 お台場)

偉大なるポンコツ趣味の
旧車天国イベント
タイプは違うが楽しさは共通?

 

今年で、何回目になるのかな〜、
東京の『お台場』で開催された
八重洲出版の『お台場旧車天国2017実行委員会』主催の
「旧車天国」というイベントに、プーリー交換した
YAMAHAグランド アクシスで 行ってきました(笑)

このイベントは、Oldtimerという雑誌が中心となって開催しているもので、
CARBOYの初代編集長だった、偏狭なポンコツ愛好家でもあった
橋本茂春さんがCARBOYを創刊して2年で辞めたあと、ポンコツ趣味を
存分に活かしたいと創刊した雑誌で、現在は甲賀編集長のもと、
堂々とポンコツ趣味道を邁進しているという変わり種でもあります。

去年も、その前も、なんだか気になって出かけてみたんですが、
お台場会場周辺は、旧車會的なメンバーや、同時発生的なミーティングまで
開かれていて、古いクルマ、ポンコツ趣味、そんなものが、一同に介したイベント。

ま、たまたま撮影したのですが、下のバイクなんかは、


アルミ以外の鉄は、全部錆びているという筋金入りのポンコツ。

この日のお台場は、なんとか晴れて、寒くはありましたが、上場のイベント日和。
藤本がやっていたTuningPOWERS!なんかは、室内での開催でしたが、
とてもじゃないけど、露天でイベントやる勇気は……ありません。

  


外車あり、旧車あり、スワップミートあり、各種ブースありと、
いろいろと盛りだくさんの企画ではありますが、
年寄り連中ばかりでなく、若いひとも多いんですね〜。

ま、クルマイベントというのは、なんだか楽しいもんですからね。

会場内を歩いていて、「おっ」とか、「んっ」と足が止まるのは、
昔々というか、藤本が免許を取った年頃のクルマですね。

下のチェリーX1R……タックインが凄くて、
それ以降、FF車というものの先入観を
バッチリ作ってくれたクルマでしたね。
FFなのに、リヤにもオーバーフェンダーが付いているという、
なんとも、愉快なクルマでした。

こいつは、オーナーがキレイにレストアしたものだということでしたが、
リヤにプライスタグが付いていましたが……235万円だかなんだか……。


「ドッヒャー」。2万いくらということはないと思いますが、
23万5000円かなと思っていた藤本は、完全に世間知らずです(笑)


出展しているブースは、物販ものが多いのですが、
ポンコツ趣味に沿ったものが多いのは当然。
下のサビ除去剤のブースなんかは、
思わず足を留めて見入ってしまいました。
自宅の隅っこにほったらかしのコブラの
燃料タンクが錆びてるのを、コイツなら取ってくれるのか?
いや、花咲かじいさんでも大丈夫じゃないか?
そんな葛藤を繰り返しながら、ついつい見入ってる自分。

 

  

そして、WEB上では知っていましたが、
横浜ゴムさんが、昔のADVAN TypeDを復刻したという、
現物を発見しました。懐かしいヒトにとっては高性能の象徴的な
タイヤでしたね〜。でも、グリップ限界は高いのですが、
そこを超えようものなら、一気に滑る。
そういうツンデレな性格のタイヤでした。
240Zの3.1Lに乗っているとき、246号線から内堀通りの右コーナーで、
一気に滑り出したADVAN TypeDをコントロールする腕もなく、
グルグル、グルリンコと大スピンを経験したことを思い出しました(泣)。

 

ま、こんなふうに徒然に書き流していると、
一般的なイベント紹介記事(にもなってないか、ブログ……か)。

立ち並ぶブースの一角に、エスコートさんを発見。

机の上に並べられたものを見ていると、
「ンッ?」なんだか見たことのあるパーツが……。

なんとなく、なかにいるひとを見れば、石川さんでした。

以前、このHPでも紹介した石川技研の石川さんが、

そのときに見せてくれた細かなパーツを実演販売していたんですね。

「あ、藤本さん、これ、新作ですよ」と
差し出したのは、なんだかわからないハンドル。
「これ、箱スカのドアの内側ハンドルです(笑)」
削り出しにアルマイトをかけた(商品になってます)リンケージ類や、
こまごまとしたものがいろいろ……。

 

そして、ふと隣を見ると、アルミのオイルパン。
L型というのには、色んなタイプがあって、
そのなかでも、オイル溜まりがフロント部にあるものと
リヤ部にあるタイプがあって、そいつをなんとか解決しないと、
搭載することができない。

以前、テスタロッサに行ったときに、
「藤本さん、このアルミのオイルパン、けっこういいんですよ。
名古屋のOMRさんが出してるんですけど、細かいパーツも
しっかりしているし、歪も少ないし、けっこう鋳物もいいんです」
と教えてくれたことがあったのだが、そいつと非常に似ている。

 

最近では、RB26DETT等のエンジンを載せるための
オイルパンもあるというし、コレだけ大きい鋳物を
作るのは、けっこう大変だろうと、コソコソと見ていたら、
声がかかった。

「あ、それ、ウチが設計したんです」

な〜にを言っとるんだ。OMRの大坪くんところだと
聞いてるんだけど……そう思いながら声がかかった方向を見ると、
若めのイケメンちゃんがいた。

「うちで設計して、樹脂型を作っているんですよ」

じっくりと話を聞いてみたくなった。

声をかけてくれたのは、『ブループリント』の森元さん。

「始めまして、私、元CARBOYの……」と自己紹介をしようと思ったら、

「知ってますよ。ボク、昔、BLITZさんにいたんです。何度か、
TuningPOWERS!にも、鈴木さんと一緒に行きましたから。
そのとき、お会いしましたよ(笑)」

「…………あ、そですか」

自慢ではないが、藤本はヒトの顔と名前を覚えるのが苦手であります。

 

取材したひとや、じっくりと話をしたヒトなら、
何年経っても、何十年経っても覚えているんですが、
日常会話や、挨拶をしたひとのことは、
思いっきり失礼なんですが、覚えてないんです。

よく、いろんなヒトに話しかけられて、
「……知り合い……でし……たっけ?」ということがありました。

「○○○のイベントのときに、エントリーしてましたから、
ドライバーズミーティングのときにっ!」

すみませんが、藤本は、日本一ドライバーズミーティングを
やってるオトコであります(数だけなら)。
少ないときで20名くらい、多ければ200人くらい。
30年以上イベントをやって、ドラミで出会ったヒトの数は……。

ま、それはそれとして、森元さんのことも、完全に忘却の彼方でございました。


オイルパンは、3Dキャドを使って設計をして、
樹脂型を製作し、それをベースに砂型鋳造するようだ。

「コレだけの大きいものを砂型鋳造するとなると、
湯道が複雑になりますよね。歪みも凄いだろうし」

「ベースになるデータはどうやって作るんですか」

「鋳造後の修正は?」

いろいろと聞いたのだが、森元さんのことは
面白そうなので、また、機会をあらためて、取材をお願いした。

で、その樹脂型が下の写真。

こいつは、エスコートが作ろうとしている
VG30用のマニホールドであります。

エスコートの塩原さんに聞いてみると、

「ターボじゃなくて、NAで楽しみたいという要望が多いんですよ。
同時期にRB26DETTというエンジンがありましたから、
絶対的な速さならそちら。V型エンジンというのは、
パーツ点数も多くなるし、手間は1.5倍以上。
どうしても費用がかかってしまうという宿命を持っています。
でも、FRの大排気量スポーティーカーという基本を活かして、
楽しむためのFRスポーツカーという方向で考えると、
独立式のスロットルを、NAエンジンに合わせるというのも、
ひとつの方向ですからね」

 

その昔、オーストラリアの話を聞いたことがあったが、
大容量サージタンクや、インマニといった部品を、
木型鋳造でつくるというのだ。当然のことながら、
型が木製だから、生産できるロット数は少ない。

だけど、数個の需要なら、木を削って作ることによって、
よりスピーディに、変更も簡単というメリットがある。

そういう感じで、オーストラリアは、ガンガンと新しい
パーツを作り続け、改良を続け、いろんなタイプの
チューニングが可能となってきたという経緯がある。

金型鋳造でやれば、精密だし、ロット数も稼げる。
だけど、金型を製作するには、多額の資金が必要だし、
期間も要する。つまり、レスポンスに劣るわけです。

そういう意味でも、樹脂型の砂型鋳造というのは、
可能性を感じるところであります。

いまの時代、3Dプリンターが、ドンドコと可能性を
持ち始めているわけですから、そのメリットを、
最大限に使うのが、今後の課題でもあるでしょうね〜。

ふむふむ、やっぱり、こういうところは楽しいです。

下のスロットルシステムは、以前エスコートで製作したもの。
こういうものを下地として使いながら、今後の製品づくりが、
発展してくれればいいですよね。

エスコートブースには、
無造作に、アルミの塊的なものがいろいろと転がっていた(笑)

ほんと、やる気があるのかないのか、
一般のお客さんにはまったく見当もつかない。


他のブーストはまったく違って、天上天下唯我独尊。


その昔、エスコートには、いろんな噂が囁かれていた。

曰く「気分が乗らないと電話に出ない」

曰く「店に行っても、ほとんど無視状態」

曰く「取材に行ったライターが、入りにくくて、店の前を何度も往復」

ま、噂は噂なんでしょうが……(笑)

 

そのなかには、箱スカやS30Zのリヤまわり、
ドライブトレイン系のパーツがいっぱい。
近年、ひとつずつ開発&適合を進めてきた
ひとつの結果として、テーブル上に、無造作に転がされていた。

 

 

お、珍しく、塩原さんが、お客さんに説明してました。
今日は気分がいいんでしょうか(笑)
それとも、年齢を重ねて、マイルドになったんでしょうか?


このあたりのパーツに興味がある方は、
エスコートさんに連絡を取ってみてください。

エスコートさんのことに関しては、このHPには、
随所に登場してきますので……そいつをご覧になってくださいませ。

 

ということで、PROの仕事をチェックしたあとは、
ズラッと並んでいるクルマたちを、散歩がてら冷やかし。

そのなかで、サニーを見ていると楽しい。
おもいおもいの燃料供給システムを見ていると、
いろんなことが想像できて……。

 

 

バイク用のキャブを流用したり、WEBERだったり、
TS風だったり、オリジナル遮熱システムだったり、
自作風タンク類だったり……。

 

なかでも、不思議だったのは、上のマニホールド。
アルミのインゴットから削ったんだと思うんですが、
EXマニとの境目を見ると、ゴリゴリ削ったあとが……。

オーナーさんに聞いてみると
「いやあ、ヤフオクで買ったんです。
エンジンによって、リンケージの寸法調整の
パーツとセットで売ってるんですよ。
でも、FCRって、ジェット交換するのに、いつも、
キャブを外さなきゃいけないんで大変です」

そっか、下のフロート室を外して、ジェット交換だ。

ま、でも、そういうのも楽しいわな。

 



どっかに、インジェクション仕様のバシッとしたのはないの?
と探していたら、以前JDDAにもエントリーしてくれた、
ブラックライン経由のプライベーターの中村さんのサニーらしき
クルマを発見しましたが、ボンネットが閉まってて、オーナーもいなかったんで……。
もう帰りますか〜、原付き2種でベイブリッジ越えて……(笑)

というところで、イベント紹介にはなっておりませんが、
2017年度の『旧車天国』でございました〜。

 

主催 お台場旧車天国2017実行委員会

 




↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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