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FISCOで8秒605を記録!!

1990年1月号(FISCO)

とうとう踏み込んだ……
8秒ZONEというDRAG領域
HKSゼロドラッグが新しい地平を拓く!!

 

2020年という、なんとも語呂合わせのような
新しい年を迎えて、最初のCARBOYプレイバックは、
な〜にがいいでしょ?と考えていると、
ふと、『8秒台!!』かぁ……と。

現在のレベルで考えると、8秒台というのは、
FR改のマシンが具現化するタイムなのだが、
GT-Rならば、もうずいぶんと前から8秒台というラインは
前半争いに突入している。

だが、今回紹介するのは1989年10月に開催された
CARBOY0→400mであります。

つまり、正味30年前のお話でございますよ。

谷田部の自動車試験場を皮切りに、
FISCOに舞台を移したCARBOY0→400mだが、
悲願の『8秒台!!』は、なかなか実現することができなかった。

ターボが常識化し、タイム競争が熾烈になっていくなか、
それでも、なかなか超えることのできない『9秒の壁』が存在した。

ストックボディをベースに改造を施し、
エンジンパワーを極端に引き出すという手法で進んできた
日本のドラッグレース界だったが、その限界が、そのポテンシャルが、
どうしても『9秒の壁』を超えられない……。

そういう焦燥状態のなかから、一気に抜け出したのがこの回の
CARBOY0→400mでありました。

以前にも紹介したHKSの70SUPRAが、
それまで超えることのできなかった『9秒の壁』を、
一気に乗り越えてしまったわけです。

USA製のパイプフレームにHKS製SPLパワーユニットを搭載。
車重900kg、7M-G改2.7L 850馬力 TO4Eツインターボ
1.6kgブースト 2速AT マークウイリアムズデフ 
ファイアーストンドラッグスリック

以上のようなスペックのマシンを、
川崎哲也選手のドライブでCARBOY0→400mに
持ち込んだ結果としての8秒605……。

 

1989年10月29日付け

 

上の表は、そのときに掲載した、
CARBOY0→400m歴代ベストET70傑であります。
8秒605を筆頭に、11秒台に至るまで、
これまでCARBOY0→400mにエントリーしたマシンの
ベストタイム順であります。

昨年末に紹介した、L型NAのタイムは、
11秒フラット近辺を争っているもので、
この表内にも、ランナップスポーツZや
オートカルザZ、そして記録更新の
D1ガレージZ等も含まれている。


もちろん、これはCARBOY0→400mのみの
タイム一覧なので、RRC等の記録は含まれていない。
だけど、当時の記録の総合的なものが
存在しない(やればできるかもしれませんが)ので、
この時代のものとしては、ひとつのタイムランキングとして
見ることができると思います。

HKSゼロドラッグに続くのは……

ランナップスポーツZ
タカハシタイヤカマロ
右近ドラッグZ
フレンド河西サニー
柿沼130ドラッグZ
アンフィニドラッグZ
SSシノハラZ
ランキングナンバードラッグZ
アバンス名東ドラッグZ
TEAMシノミヤセルボ
RSファクターZ

……ほとんどがストックボディ改のマシンであります。

 

このような背景のなか、
HKSスタッフに支えられたゼロドラッグが、
衆人環視のなか、一気に8秒台に突入。

この『事実』が、このあとズッシリと効いてくる。

この『現実』が、このあとのドラッグレースを方向転換させる。

 

日本の国内で行われてきたドラッグレース、
いやゼロヨンレースが、ここにきて、大きな転換期を
迎えることになるわけです。

この後の展開は……おあとがよろしいよう……でぇ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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