S30Z改Vプロ仕様インジェクション

ESCORT(埼玉)

S30Z改Vプロ仕様インジェクション
ゼロヨン仕様のL型330馬力が
20年目にフルコン制御のSTREET SPLで復活!!





「5速1500回転で、流せますよ」とオーナーの鳥山さんがいう。
低回転時には点火時期を落としてセットしてあるので、
非常に乗りやすいのだ。いまのクルマなら、
当たり前の話かもしれない。でも、L型ですよ。
フルチューンエンジンですよ。

その昔、キャブ仕様だったときには、5000回転以下に
落とすと走らなかったマシンが……ですよ。

つくづく、インジェクションというシステムは
スゴイと実感させてくれる実例である。
このエンジンは、基本的には阪神が優勝した
20年前に製作されたもの。それからOHをかねて
エンジンを一度開けているし、バルブガイド等の
すり減ってしまうパーツは交換している。

でも、それでも20年前のエンジンが
インジェクションという強力な助っ人を得て、
いま現在立派に現役で走っているという事実は感動もの。

鳥山さんは、もともと他の店でチューンしていたが、
そこでやったエンジンが、どうしても勝てない
エスコートの門を叩いて、その後20年という歳月が流れた。

最初はバリバリのキャブ仕様フルチューン。
当時で330馬力といえば、トップレベルの
エンジン間違いなし。そいつを使って
毎週末ゼロヨン三昧。それから`91年にNOS装着。
これでもうワンランク……と思っていたら、
ストリートゼロヨン会場では大不評。
勝負にならないというのだ。それから数年後、
インジェクション化にチャレンジして、
現在のスロットルシステムを作った。

だが、その当時は燃料制御のみだったのと、
車検が切れたりということが重なって、
ついつい乗らなくなって、そのまま放置プレイ。





「せっかくのエンジンとクルマを、このまま腐らせてしまうのは……」と
一念奮起したのは、やっぱり阪神が優勝したとき。
阪神だって復活したんだから、オレのZだって。
そう思った鳥山さんは、最新のFコンVプロを使ってのセットアップを依頼。

その結果できあがってきたマシンは、鳥山さんの予想を大きく
上まった乗りやすさを兼ね備えたインジェクション仕様だった。
アイドリングは800回転強で安定しているし、いつでもセル一発始動OK。
リヤのみタイコがついているだけなのに、4000~5000回転領域を除けば、
それほど音はうるさくないし、消音器をつければまったく気にならない。
そして、冒頭で述べたように、5速1500回転で流して走れる……のだ。



もちろん、アクセルを踏めば加速するし、一定アクセルでも大丈夫。
ごくごく普通のクルマに乗るように、330馬力のL型フルチューンが、
2005年のストリートを走れるのだ。だから、いまはもっぱらこのZに
乗って、どこにでも出かけていく。

仕事から帰ってきて、知り合いと一緒に峠に走りに行ったり、
クラブミーティングに遠出してみたりと、普通のクルマに
乗っているように、気軽に出かけていくという。

といっても、下駄代わりに使っているわけではない
通勤は近いので自転車(なんと鳥山さんはセカンドカーを
持ったことがないらしい。ずっとこのZ1台で20年間過ごしてきた。
放置プレイ状態のときは、もっぱら自転車オンリー)。





そんな話を聞きながら、このZのエンジンルームを
もう一度眺めなおしてみると、ちょっと感動的でさえある。
20年たったエンジンには、ダンパー付きのプーリー(といっても
目立たないタイプ)が装着されているし、10年前製作されたスロットル部分は、
エスコートの塩原さんによると


「昔の仕事だから、こんなもんかな? いまならもうちょっと
キレイに作るんだけど……」だったが、充分以上にカッコイイ。

鋭いひとならわかってくれると思うが、アールズのフィッティングは
使っているけど、ホースはブラック。今度フィッティングも黒にする
予定だという。渋すぎ&カッコよすぎ!!




助手席足元にVプロをセット。このゴールドの金プロが
鳥山さんのS30Zライフをガラッと変えた。
非常にスムーズな性格を実現。





その昔はストリートゼロヨンの有名マシン。
L型フルチューンからNOS仕様に、
そして……ちょっとばかり朽ち果てていた。





エスコートオリジナルのEXマニホールド。こいつを
ベースにして、いろんなチューナーが改良を重ねて
現在に至っている。カッコイイエンジンです。
現在のL型フルチューンと比べても、遜色ないどころか、
カッコよさでは上です。これが10年前の仕様??




なにげなく見ているとわからないのだが、プーリーは
当時からダンパー付き。20年前の仕様とは思えないほどの先進性を持っていた。




10年前に製作したスロットルボディ

 アルミ材から削り出したスロットルボディは、
フルコン制御に挑戦した10年前に製作されたもの。
バタフライはキャブのものを流用して、シャフトを製作。
それをアルミ材にセットするわけだが、6気筒分を
一発で穴開けする技術がなかった(いまでも難しい?)ので、
3気筒ずつの2分割作戦を採った。フランジとアルミパイプを
溶接して、デリバリーパイプをセットしたら完成。
ただし、2分割したので、両者の同調を取るのはシビアに行なったという。

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〒335-0034 埼玉県戸田市笹目4-19-4
Tel 048-421-9443


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■ これまでのESCORTの履歴 ■

 

 アメリカ本土のドラッグレースに遠征しインポートクラスで連続優勝

   S30Z改Vプロ仕様インジェクション
   GC10インジェクション2017 STREET仕様
  シーマVH41の8気筒NAをZ32にスワップ!!
  アルファロメオにFJ24搭載!!
 

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