最新式TOYOTA AE86の2017年仕様
RS YASU(栃木)



30年以上AE86&4A-G に携わってきたRS YASUが
いま、取り組んでいる最新仕様のTUNING方法の一端を紹介!!


実をいうと、RS YASUが開発をしてきたエンジンは、多岐にわたる。
3K&4Kに始まり、2T-G、L型、1G-G、3S-G、B6などなど
……だが、なんといっても、全国的に有名なのは、4A-Gだろう。

エンジン本体の排気量を上げていった4.5A-Gから、ストロークアップの5.5A-G、
7A-FEブロック&クランクを使った7A-G、そのボアアップ版の8A-Gから、
究極仕様の9A-Gと、全国でもまれなラインナップ(いや、唯一か)を誇る。

だが、その一方で、補機類の充実度も見逃せない。逆転インマニやAE101用の
スロットルを応用した4連スロットルキットの元祖でもある。

……そうか、『応用』なのだ。

いま、原稿を書いていて、ふと気がついた。
これまでRS YASUのチューニングを表現するには、
『流用』という言葉を使ってきた。ま、それはそれで正しいのだが、
内実を考えていけば、右のものを左に流用するというよりも、
右にあるものを、工夫して左に適応させる。
そして、その結果として得られるものは、元のエンジンよりも
パワフルであったり、高回転であったり、耐久性に富んだり。

1プラス1が2ではなく、3にも4にもなる方法論。
ちょっとわかりにくいですね……4A-Gというエンジンに、
4連スロットルという補機類を足すことによって、
4連スロットル仕様の4A-Gが完成するのではなく、
ベースになる4A-Gの能力を向上させている(4.5A-G等)からこそ、
4連スロットルというシステムを積極的に活用することができる。

流用というと、なんだか、安直な手段のように思われたり、
節約のための方法だと早とちりされたりする事が多いのだが、
使うのは、日産純正のCA18ピストンであったり、トヨタ純正であったりと、
そこいらの市販パーツよりも、数段品質が保証されているものである。


RS YASUの凄いところは、純正パーツ流用を継続し続けてきたことだ。
そして、プライベーターという存在を、精力的にバックアップし続けてきた。
価格の設定しかり、無駄なものを省いたキット設定もそうだ。

だが、数年ぶりにあったRS YASUの山崎さんから意外なことを耳にした。

「最近は、業者からの注文が多いんですよ」
「エッ?」

「ウチが設定している値段がリーズナブルなので、
『自分ところでやるより安い!』
って、そんな理由からオーダーしてくるんです。
で、エンジンにトラブルが出たら、
責任はウチ……笑っちゃうでしょ。
それでプロなの?って感じですけど、
それが、現状なんですよ」

Flash Playerが入っていないAndroid端末の場合は、
上の動画を見ることができませんので、下記をクリックして
Youtubeで見ていただけますよう、お願い致します。

 

ちなみに、RS YASUで行っている
リビルトエンジンメニューを紹介しておこう



<内容>
・エンジン シリンダーヘッド、シリンダーブロック分解洗浄・各部点検
・オイルシール、ガスケット類 全交換
・ヘッドガスケット 交換
・タイミングベルト 交換
・タイミングベルトテンショナー 交換
・コンロッド、クランク、スラストメタル 交換
・ピストンリング 交換
・シリンダーブロック ホーニング加工
・クランクシャフト ジャーナルラッピング加工
・シリンダーブロック、カムカバー等 リペイント
・パイロットベアリング交換
・エンジン精密組み付け一式
*注 水穴の錆により、シリンダーブロック
上面研磨が必要な場合は別途料金(¥18,000+税)頂きます
 価格 ¥190,000+税
  納期:約2週間

である。

業者さんは、このエンジン価格に利益を乗っけて、
その上で積み替え工賃をいただいて仕事をこなすわけだ(笑)

 

RS YASUの理念としていた、プライベーターへの応援が、
逆手に取られて、ただ便利な存在としてしか見られていない。
そういうことなのかもしれない。

7A-FEを使った7A-G仕様にしても、現在他店から販売されている価格は、
100万円近い設定がなされているが、RS YASUの価格はその半額程度
(いまは、7A-FEブロックが希少になり、価格も高騰しているので、
50万円〜ということになっているようだが)。

「おたくの7A-G仕様って、ひどく安いけど、
  なんか問題でもあるの?」

「こんな値段で、本当に耐久性があるの?」

といった問い合わせが来ることがあるという。
7A-G仕様を作ったのも、さらにその上をいく仕様を開発したのも、
RS YASUだということは、いまのお客さんには知られていないからだろう。

そんな笑うに笑えない逆転現象が起こっているRS YASUだが、
最近、年配のオーナーからのオーダーが増加している。
CARBOYを見て、RS YASUの仕事を承知している層からの注文だ。

 

だが、エンジンをフルチューンにしたりとか、そういう方向ではない。
年齢を重ねて、もう一度AE86に乗りたい、だけど、エンジンは
4.5A-G程度のトルクアップ版でいい。長く、大切に乗りたい……。

そういうお客さんに向けて行なっている作業がいくつかある。

今回は、2017年仕様の最新AE86チューンをお伝えしたいと思う。

RS YASUが、AE86の防錆、再塗装作業に力を入れていることは、
意外に知られていない。AE86というクルマを、長く乗り続けるために、
基本となるボディのメインテナンスを行い、その上でセットアップを行う。


そんななかで、注目に値するのが、ドアの閉まり音。
元来、AE86というクルマは大衆クラスであり、防音や気密性といった
部分に関しては、しょせんカローラ。
まして、数十年の歳月を経てきたボディや各部は、確実に劣化している。

ドアを閉めれば「バッシャンッ!」と、
悲しくなるほど安っぽい音がする。
最近のクルマに慣れたひとだと、
なんだこりゃ?となるのも当然。

ある程度年齢を重ねたひとは、それなりの高級車体験も豊富。
AE86には乗りたいけれど、このチープさはなんとかならないか?

「当然ですよね。若い頃と違って、要求する部分が変わってきます。
だから、ウチでは、ドアの内張りに最新の素材を応用したり、
リンケージ類を作り変えたり、シリコン素材を使ったりして、
最近のクルマに負けないような閉まり音や、気密性を作り上げます」

リンケージの緩衝材がヘタって、ドアを開け閉めするたびに、
いろんな音が混じり合って、なんとも安っぽい音を
奏でて(?) くれるのだが、
この部分を新しく作り出すことによって、
音がしなくなり、
ドア内張り内部の処理によって、
高級感のある閉まり音を実現する。

AE86とは思えない……実際にドアを
開閉してみると、そう実感することができた。

 

また、ドアだけではなく、ルーフの防音対策も行った経験があるという。

「屋根の鉄板と、内張りの間って、AE86の時代は、なにも入ってなかったんです。
だから、雨のなかを走っていると、凄い雨音がするんですよ」

この対処法としては、鉄板と内張りの間に、新しい素材の吸音材を
装着することによって、室内で聞く雨音の音質が大きく変化する。

20代の頃には、気にもしなかったことばかりだろう。
だけど、AE86というクルマは、ただただ若いひとのスポーティ入門車として
だけではなく、世代を超えたところで、愛おしみ、長く乗り続けたいクルマに
なってきているということだろう。

これは、AE86に限らず、箱スカやS30Z等の旧車も同じ。

時代……なのかもしれない。年齢……なのかもしれない。
だけど、その世代&年代に応じた、クルマの楽しみ方、味わい方があって、
当然だと思う。ボディの防錆加工に始まり、ちょっと違った方向からの
AE86チューン。いろいろなエンジン仕様を作り続けてきたRS YASUだからこそ、
その部分に手が入ってきているのではないか? と推測する。


 
下のビデオは、「CARBOY2017」というタイトルで、
FRESH!アメーバ を通じてインターネット放映されたもののです。
また、そのアーカイブを、Youtubeにアップしたものです。
他にもイロイロと作っていきますので、
よろしくご支援くださいませ。

Flash Playerが入っていないAndroid端末の場合は、
上の動画を見ることができませんので、下記をクリックして
Youtubeで見ていただけますよう、お願い致します。
 
 
 




レーシングサービスYASU

〒329-1216 栃木県塩谷郡高根沢町桑窪2170-8
0286-76-0195

http://blog.livedoor.jp/rs_yasu/

 




■ これまでのRS YASUによるエンジン開発の履歴 ■

 

最新式TOYOTA AE86の2017年仕様

  ブロック偏心が可能にした8A-G仕様
  4A-Gの究極進化形となる9A-G仕様

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よろしかったら、お願いします。


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