ドライバーからビルダー&ドライバー
そしてサポーターへと続くDrag人生
JDDAのエントリー申込書を見て「???」となった。
北海道の石岡さんからのエントリーだったが、
エントリー車名に『アクラート180SX』とあった。
藤本の記憶している『アクラート180SX』は、山平さんのクルマ
1996年に、北海道に行って撮影&取材をしたことを覚えている。
CARBOY0→400mをFISCOでやっていた頃、
山平さんがエントリーしてきたことがあるのだが、
生憎の雨。コース上でずぶ濡れになっていた。
その後、DragMagazineという雑誌を立ち上げて、
北海道の上士幌のドラッグレースを取材に行ったときに再会。
そして、ヒトの噂で、「事故にあった」「病気になった」と聞いて、
そのまま連絡を取ることはなかった。
で、今回のエントリーだった。
当日、ピットを訪ねてみると……いたっ!
「山平さんっ!」
「おおっ、藤本さんっ!」
還暦過ぎのオジサンふたりで、ハグしてしまいました(笑)
20年ほど前に、当初はL型ターボだった自作パイプフレームボディに、
「RB26ヘッドが載るんじゃない?」と始めて悪戦苦闘。
結果、見事ドッキングさせたプライベート製作のマシンが、
いまだ、現役で、現存していることにも感激したが、
今回は、ドライバーを石岡さんに依頼し、
これからも走っていこうということに、感動しました。
北海道を中心に、ずっと走り続けてきて、
8秒ラインに突入し、それから少しずつタイムアップを狙う。
北海道では、以前紹介した渡辺さんや、ゼロヨンファクトリーの花山さん、
いろんな個性的な人間が、ずっとDragRaceに取り組んでいる。
花山さんも、今回北海道からセントラルサーキットにエントリー。
サポートについているのは、右側が渡辺さん、左側は、
ファーストウエイの山口選手であります(笑)
下に、上士幌の時に撮影した両車の写真を掲載しました。
上士幌のことに関しては、また後日紹介したいと思っております。
で、だ。
山平さんが作り上げた180SXは、
自作パイプフレームに、L型ブロック&RB26DETTヘッドの組み合わせ。
直列6気筒同士とはいえ、そのままドッキングできるものでもない。
そのあたりに至るまでのことは、下に掲載している当時の記事を参考にしていただきたいが、
このマシンが、20年近く現役であり続けている……ということが、
今回の眼目であります。
以前、ドラッグレースというのは、長い年齢層が楽しめるレースである
そういうことを言いましたが、その例題として、コレほどふさわしいクルマも見当たらない。
マシンビルダーとして、そしてドライバーとして、
『アクラート180SX』を動かし続けてきた山平さんが、
若いドライバーに席を譲って、サポートをするという『楽しみ』もあるわけだ。
自分が作ったフレーム、エンジン、サスペンション、
そういうものを、初めてのサーキット、路面で、どのような挙動をするのか?
そして、そこから未来はあるのか?
そういうことを楽しむことができるというのは、
なかなか他のジャンルでは考えられないことでもあります。
山平さんと、最初に出会ったのは、CARBOYが北海道に渡った
1987年のアシリベツゼロヨンでした。
当時、山平さんはランサーターボEXで、12秒台のタイムで走っていました。
前述の花山さんは、S30Zターボでした。
そして、当時の北海道勢がびっくりしたのが、
河西モータースサニーやブラストZ、プライベートパワーサニー、
テスタロッサのドンカーブート等の『本州勢』の過激さでした。
しかしながら、その過激さは、いつのまにか鳴りを潜め、
北海道では独自のパイプフレーム&チキチキマシンが継続して
製作されるようになっていきました。
面白いもんだと思います。
そして、そのように、10年、20年、いやもっとの年数を、
楽しみながら参加するレースがあるということは、
非常に興味深いと思えるのです。
下の動画は、準備に余念のない山平さんとの会話です。
どこか丁寧に喋っているのは、
その直前にハグしてしまったオジサンの反省も含まれております(笑)
☆2017 12 9 山平さん180SX
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追記’’CARBOYを見ていたら、SIGMAのマシンに収まった
山平さんを発見した。
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