『KJM FC3Sフルパイプ製作記』

渡辺 真(KGM)

たったひとりで作り始めた
直輸入PIPE FLAME製作
FC3S Pro-stockマシン!!

このホームページを始めようと思ったときに、
北海道の渡辺さんに電話をした。
「あの、パイプフレームの記事使っていい?」
「あ、どうぞ、どうぞ!」
ということだったのだが、どのように扱っていいか?
と悩んでいるうちに、半年が過ぎてしまった(笑)

でも、最近Facebookで、渡辺さんや山口さんが、
オーストラリアのDragレースにエントリーするという
話を見ていて、「おっと、その前に掲載しなくちゃ」と
怠け心にむち打ちながら、頑張りました。

以前、藤本がオーストラリアのジャンボリーに行ったとき、
向こうのチームの人達と、色んな話をしていたときに、
「環太平洋でDrag勝負しましょう!」という話が、
持ち上がったことを思い出しました。

当時、2JZをベースに4.5バールのブースト圧をかけていた
アルコール燃料のマシンとか、そういうのと日本のマシン、
そして、タイやハワイ等も混ぜての環太平洋構想。

でも、藤本が「環太平洋やったら、アメリカも入れんとあかんのと?」
と言ったら、「あかん、あかん、アイツラが来たら敵わんもん(註:英語です)」
いや、ほんま、それくらいアメリカ外しは大前提でした(笑)

今回のレースには、プエルトリコのチームもくるというし、
ちょっと、行ってみたいような気もしますが
ま……狭い島国からエールを贈りたいと思います。

というわけで、今回紹介するのは、
『KJM FC3Sフルパイプ製作記』であります。
2005年くらいでしたっけ? Drag Magazineで、3号に渡って掲載したものです。

「北海道でしょ、冬に作業してると、パイプに触ると凍傷になりそうなんですよ」
と、笑いながら語ってくれた渡辺さんの、自作自演のフルパイプフレームシャシー&
マシン製作の模様を、ご紹介させていただきます!!

 

 

下の写真は、渡辺さんが、仙台ハイランドでのJDDAに
エントリーしたときに撮影したものです。
いやあ、カッコよかったです。
ただ、天候が悪かったので、レースとしてはイマイチでしたが……。

 
 

  

 

Drag Magazine Vol.16

以下の原稿は、藤本が発行していた
Drag Magazineで、渡辺さんに依頼したものです。
当時戴いた写真は、デジカメで撮影されたものでしたが、
悲しいかな誌面ではモノクロで使用するしかありませんでした。

しかしながら、WEB上ではカラーでお見せできますので、
すこしはわかりやすくなったかも……です。

 

『KJM FC3Sフルパイプ製作記』

前から、欲しくても買えなかった
(なくても我慢出来たので)
TIG溶接機が欲しくて、単相200の溶接機を、
付き合いのある問屋の展示会で、安く購入、
いずれは、現在のFC改造か新規製作を
漠然と考えていた時期です。--2004.3.1

フルパイプフレームは前から作りたかったのですが
手間と時間を考えると中々踏み込めなかったのですが
たまたまインターネットを検索してたら、
色々なドラッグ系のサイトを発見して、
時々眺めてる感じでした。

最初のチューニングパワーズに行ったとき、
小池自動車の河辺君と話したときに、河辺君も
FC3Sでフルパイプを考えた事があり、調べたら
RJレースカーズのキャバリエならサイズが
国産ボディーに入りそうだと教えてくれました。

後日RJのフレーム図面とアドバイスを頂き、
ジェリービッケルからフレーム製作の
手順書(モジュールD.E)を取り寄せ
考えていました、この頃はまだ本気では
考えていませんでした。--2004.4.1

仕事はあるし、どうしようと考えていたときに、
気持ちのなかで決心をつけるキッカケを
作ってくれたヒトと出会って、

「自分の人生、後悔していい?
やり残すといつまでたっても、もやもやするし、
思い切ってやってみれば、すっきりとした、
楽しかった思い出として残るよ!」

と背中を押してもらい、
この頃にフレーム製作の決心つきました。

それと、フルパイプに助手席をつけたのは、
完成したら乗せる約束をしたひとが居るからです、
だから頑張れているきがします。

実際に、フレームを選定するときに、
アメリカのプロストックは、ホイールベースが
105インチ〜108インチなので、FCのサイズでは
無理があります。

ジェリービッケルのフレームも検討したのですが、
サイドルーフ、ウインドパイプが
1本の曲げパイプのため室内長短縮が大変だし、
ルーフ形状も合わないから、加工が楽な
RJレースカーズのフレームに決定しました。
決まれば、行動は早く、またまた、小池自動車の
ホームページの海外見積もり依頼書を参考にFAXしました。
実のところ、海外にFAXする方法も知らない頃です。

3〜4日で返事が来たと思います、
英語は読めないので、翻訳ソフトで変換しても、
きちんと変換されなく、単語を解読すると
2〜3週間製作のために、バックオーダーに
なると書いてあったと思います。

2004キャバリエクロモリフレームキット
$1995、送料800ドルでした。

フレームキット注文--2004.5.10

何時来るのかわからないから、気長に待っていたら、
航空便で書類が届きました、何か分からず、
そのままにしていたら、1週間位したら、
東京の運輸会社から、電話が来て、
「大きい荷物が明日陸揚げに成ります」
と連絡が来て、輸入の手続に来てくださいとのこと。

当然行けるわけもなく、事情を説明したら、
手数料を払えば、代行してくれて、
安い国内運送会社も紹介してくれました。

このときは男性でしたが名前を聞いて、
不明な点はお互いやりとりして無事に通過しました、
このときに必要な物は、航空便で来た不明な書類
(インボイス)と輸入したフレームの写真
(ホムページの写真)だけで終わりました、
ただ速くしないと倉庫保管料が発生するので、
クロネコの北海道からでも、翌日午前中に
到着する送り方で書類を送りました。--2004.6.1

決め事 製作前に決めた事は、頭の中で、
ホイルベース4インチ短縮したのですが
フロントセクションとリアセクションは
変更しないで、室内部でホイルベース変更する(
4リンク長やフロントストラットの高さが変わると
製作の手間が増えるため)。

それでもFCによりホイルベースが長いのでボディー延長
カッコ良いアルミバケットシートを助手席に簡単に
取り外し出来るように装着。
マフラーは斜め2本出し。

妥協してまで、完成を急がない。
但しあまり長いと1人の作業のため挫折の
恐れがあるので、2年を目標とする。

ドラスリの最大サイズを装着出来るようにする
(元FCはサイズは31.0-14.0-15が限界)
現在の馬力では必要ないけど、将来を見据えて。
可能な限り自分の考えで、自分の手で作業する、
頑張ればプライベートでも可能な方法で。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
DSC00620.JPG
●待望のフレームキット到着、荷物が大きいので
配達前に連絡くれるように、運送会社に話して
あったので、友達の自動クルマ整備工場に配達してもらい、
積載クルマの上に降ろしてもらいました。2004.6.14
DSC00627.JPG
●かなり大きな木箱で到着、重さは260キロでした、
半分以上は木箱の重さで中は番号の書いたパイプと
図面、細かいブラケット類、何に使うか分からない
図面に記載されてない部品数点。あと木箱に
ペイントスプレーで直接住所が書いてありました。--2004.6.14
DSC00622.JPG
●欠品ないか調べたけど大丈夫で一安心したし、
思ってた以上に精度が良さそうの感じがしました。--2004.6.14
DSC00627.JPG
●ただ、木箱に空間がかなりあったので他の部品も
一緒に注文した方が良かったと今は思いますが、
でもこの時ほ届くかどうかも不明出し、
相手も商売だからキチンとしてると、
この時は思いました、実はこの後結構大変な事に成るのですが。
製作開始の準備期間で、色々紹介されてるチューブノッチャー、
シュリンカーストレッチャーをプロツールにFAXで注文したのですが、
小物なのでUPS(日本ではクロネコ)かDHL(佐川急便?)
で配達に成ると思っていました、全然音沙汰ないので?
忘れた頃に日本の運送会社から電話が来て、
日本の発注者が不明の為配達出来ずに保管に成って、
発送元で調べて初めて配達先が分かりました連絡取れました、
結局輸入申請しなくては成らず、
これからもっと大変?て頃です。--2004.7.15
DSC00633.JPG
●プロツールから購入したノッチャーはセンターを
変更できるタイプでシャフトにボールベアリングが
入ってるタイプです--2004.7.15
DSC00629.JPG
●必要ないパイプで、試し切り、雑誌で紹介されて
いましたが、こんなのできちんとシャフトが振れないで
きちんと削れるか疑っていましたが、殆ど問題ないし、
38φのパイプなら簡単にノッチング出来ます、
但し浅い角度は難しいです。--2004.7.15
DSC00638.JPG
●作業台製作、理想は厚い鉄板で作るのがいいでしょうが、
自分の思い付きで単管パイプにクランプで組むと
後々再使用出来るし、簡単に購入出来るからです、
足の部分にジャッキベースを付けて高さ調整出来るように
しました、作業台のサイズか縦5メートル、幅2メートル、
高さがあるから下から溶接出きます。--2004.7.27
DSC00639.JPG
●念入りにデジタル水準器で水平確認、
全ての基準になります。--2004.7.27
DSC00643.JPG
●垂木用クランプに100ミリ角のパイプを仮固定、
ホームセンターに売ってます。--2004.7.27
DSC00664.JPG
●フレーム製作開始この時点で、フレーム図面を元に
角パイプを正確に位置出ししているので、
これを基準にしてメインフレームレールの
位置出ししているところ--2004.8.22
DSC00667.JPG
●念のために、水糸から各寸法確認中、大切な部分で、
すべての基準になります、前のFCで変なクルマの動きを
経験していたので。--2004.8.22
DSC00678.JPG
●ノッチングして仮組、固定のために、ホームセンターから
安いバイスを買占め来ました、罫書き線も罫書き針でしました、
精度追求のために。--2004.8.23
DSC00682.JPG
●仮溶接、この後もう一度測定して確認します。--2004.8.23
DSC00688.JPG
●センターXパイプを図面に書いてないから、正しいか
どうか分かりませんが、室内側を同一面に成る様に
オフセットノッチングして仮固定、強度的はセンター
ノッチングの方がいいでしょうが、フロアを室内側から
綺麗に仕上げたいため、この方法にしました。
バイスで溶接前の固定、位置確認中--2004.8.24
忘れてましが、この部分は図面より室内長が4インチ
短いように仕上がるように変更しています。
DSC00696.JPG
●この部分の位置出しは、被せるボディーがないために
図面に忠実に、基準に対して正確な角度で、4リンク
ブラケット角に影響する部分です,単管パイプとクランプで
位置出し、仮固定、この方法での作業だと
一人で正確に位置出し出来ます。--2004.8.26
DSC00698.JPG
●メインフープ(ルーフ後ろのケージパイプ)のセンター確認、
ここを確認しないと、3次元的に正確にフレームは
出来ません。--2004.8.26
DSC00704.JPG
●右ロッカーパイプですが、左側(ドライバー側)の
方が太いパイプで構成されてます、全てのパーツが
左右同じ太さでわありません、左ハンドルで製作する方が、
苦労が少ないと思います。--2004.8.29
DSC00710.JPG
●左プライマリードアパイプの仮固定中、点付けだと、
本溶接の時に、歪でパキンと外れるので、
きちんと仮溶接してます。--2004.8.31
DSC00716.JPG
●ドアクロスパイプの位置出しですが、アングルを
バイスで固定して、アングルを基準に正確に加工中、
この部分のズレは、誰がみても分かるので目立ちます。--2004.9.1
フレーム塗装後に、アエミパイプの輪切を貼り付け
カッコよく見えるようにする予定?
DSC00722.JPG
●ダッシュパイプの位置出し、ボディーパネルが入荷遅れてるため、
ドアで位置出し、結局、正確なボデー寸法とドアがあれば、
基本フレームは製作出来ます、アメリカでは、
フレームに合わせて、ボデーパネルを普通に延長してます、
フレームのサイズを変更すると、セッティングが大変らしいです、
だからこのクルマもまともに走るか未知です。--2004.9.2
DSC00732.JPG
●室内部の基本パイプの位置出し完了、本溶接前に単管で
固定して本溶接の手前です、自分の考えでは、溶接歪は
避けれなく、立体的に仮組して、左右対称に本溶接する方法が、
いいと考え、室内部を一気に溶接しました、結果は正確に
溶接完了しました、もし歪んだら、歪んだなりに
ブラケット位置を取り付ければいいと思っていました、
溶接棒も今は紹介されていますが、自分が製作した時は
誰に聞いてまハッキリと答えてくれなかったので、
自分で神戸製鋼に問い合わせて、いいか悪いかわかりませんが、
クロモリ用耐割れ対策用溶接棒を使用しました、
いいか悪いか分かりませんが?--2004.9.14
DSC00734.JPG
●ジェリービッケルのペダル関係です、マスターシリンダーが
運転席フロアーに設置に成るタイプです、RJレースカーズ
(このフレームメーカー)のは、エンジンルームに
取り付けになりますので、取り回しの関係で
ジェリービッケルにしました、本当は単純に
ジェリービッケルの方がカッコいいからなんですけど。--2004.9.20
DSC00735.JPG
●RJレースカーズのFRPバッケットシートとカバー、
本体の強度はないですが、フレームにシートの形の
骨組が付くので大丈夫、ズースファスナーで
簡単脱着できる予定?--2004.9.20
DSC00736.JPG
●キットに付属の4リンクブラケット、かなり精度が良く、
NASボルト穴もガタ無くキツキツです、ピロのサイズの
ジグをボルトで仮止め状態です。
ジグはフレームと同時購入しました。--2004.9.22
DSC00738.JPG
●ペダルキット一式です眺めて自己満足。
DSC00739.JPG
●有名なクレコピン、安いし仮固定用なのに、絶対に
外れません。雑誌に便利だと紹介されていましたが、
へそ曲がりなので信用していませんでした、使った人
しか便利さは分からないと思います。--2004.9.22
DSC00743.JPG
●4リンクブラケットのたわみ強度を上げるために
パイプを挿入して、溶接しました、2枚のブラケットの
平行度に注意して作業しました。--2004.9.23
DSC00747.JPG
●製作で一番精度の要求される部分です、ブラケットの
左右平行度、取付角度、精度を出し易いように寸切ボルトで
左右を連結して、パイプを貫通させて、センター確認
しながら溶接しました。--2004.9.24
DSC00769.JPG
●憧れのファニーカーケージ、綺麗にノッチングするのは、
見た目以上に大変でした、当然曲げパイプなので失敗は
許させないし、考えて組み立てないと、間のパイプが
入らなくなります、考えても始まらないので
一気に作業しました。--2004.10.3
DSC00776.JPG
●ダッシュパイプ、各パイプの接合面に3.5φの空気抜きを
開けてあります、空気穴がないと溶接の最後の部分で
逃場のない空気が噴出して溶接か汚くなります、
写真の部分の空気穴の裏側に6ミリのナットを
溶接してあります。--2004.10.20
DSC00800.JPG
●ストラットチューブ部、ストラット取付部の高さ、
開き具合を慎重に確認位置出しして、使用するストラットに
合わせます(標準指定はストレンジですが変更は出来ます)、
単管パイプで固定、固定には異型クランプを使用しています、
ホームセンターで普通に売ってます。--2004.10.27
DSC00806.JPG
●大活躍のTIG溶接機、これのおかげで、アルミ溶接も
出来るので作業範囲が凄く広がります、仕事で高圧ガスの
販売が出来るのでアルゴンガスも簡単に買えます、
溶接機も格安購入出来ました、鋼材も電話で配達して
貰えるので環境的には恵まれていると思います。--2004.10.30
DSC00817.JPG
●かなりクルマらしくなりました、本当はこの時期のボディ
パネルを仮組したいのですが、全然入荷しません。--2004.11.4
DSC00841.JPG
●リヤセクションの製作開始、リヤーゲートが閉まるか
心配でしたが、図面通りで大丈夫そう?ここでも
単管パイプで仮固定してます。--2004.11.11
DSC00850.JPG
●リアセクション、ショ;ツク取り付け位置はKONIの
エレクトロタイプが指定に成って居ますが、つい最近に
新型が出ました、リバウンド側が細かく調整出来る
みたいですが、調整出来ると言う事は悩む?と
自分を納得させました。--2004.11.17
飛んでます。
DSC00003.JPG
●ついに〜待ちに待ったパネル到着、なぜ納期が
かかったたと言うと、補修部品は、リアフェンダー、
ロッカー、フロントピラーの3分割なのですが、
新クルマはサイド部は1枚のプレスで構成されていて、
パーツリストを調べて貰ったらまだ供給可能だったので
オーダーしたのですが、最終的に半年近く時間がかかりました、
価格もこの方が安かったし、納期が遅れたので
更に安くしてくらました。--2005.2.13
DSC00924.JPG
●パネルが中々入荷しないため、長めにリアパイプをしておき、
最後に切断、チューブノッチャーはこんな使い方も出来ます、
前のクルマの製作時はグラインダーで面取りしましたが、
手間は1割程度で済むし、作業場が切粉だらけになりません、
身体もチクチクしないで済みます。--2004.12.20
DSC00926.JPG
●参考までにノッチング出来る、一番浅い角度です。
DSC00927.JPG

飛んでます
DSC00009.JPG
●リアから眺めた状態、やっとFCらしくなりまた、
ボディーパネルは仮付け状態で、ドア、リアーゲートが
フレームに当たらないか確認。--2005.2.13
DSC00876.JPG
●--2004.12.4
DSC00879.JPG
●--2004.12.4
DSC00858.JPG
●道具置きの50リットルドラムカン、スノコの
レースガスで小径パイプを曲げるのに、
大活躍しました。--2004.11.24
DSC00863.JPG
●この時点で、シート位置は決まっているので、
足が窮屈に成らないようにペダル位置を決めました、
大切なのはアクセルとブレーキの位置と高さだと思います、
ドラポジはドラッグレースでも大切だと思います。
当然ドライブミスも減ると思います--2004.11.30
DSC00869.JPG
●ペダル配置を上から見た図、フロアーが斜めに
上がっているので、マスターシリンダー類はメイン
フレームより高い位置に取り付け出来ました、
ここの部分はジェリービッケルの部品です、仕上がると
マスターシリンダーカバーにカーボンのカバーが付き
カッコ良くなります。--2004.12.2
DSC00872.JPG
●ボディーパネルの品番、一体式サイドパネル受取に
行ったら、ただのダンボールに包んであるだけでした、
考え方によっては、梱包が怪しいので大切に扱ってくれる?
頼む人も居ないから?--2004.12.2
DSC00897.JPG
●室内からリアを見た図、シートフレームが付いてます。--2004.12.5
DSC00901.JPG
●無くてならないクレコピン、使った人しか便利さは
分かりません。黒い入れ物は処分する
オーブンレンジの皿です。--2004.12.5
DSC00902.JPG
●ルーフをクレコピンで仮固定、各部のクリアランスを確認、
遠くから眺めて、全体のバランスも確認します、
人間の目は基準があると、かなり正確に判断できる
と思います。--2004.12.5
DSC00905.JPG
●ルーフリア部、各パイプが本当にFCのボディーに
ギリギリ収まりました、色々なクルマ種の寸法を測った結果、
180SXのボディーにも、このフレームえはキッチリ
収まると思うし、国産のハッチバックタイプなら、
室内幅1.4メートル前後なので大丈夫です。--2004.12.5
パイプの曲げ精度も凄く良かったです。
DSC00908.JPG
●ボディーのサイドロッカーパネルの強度を上げるため、
普通の丸パイプを、エアコン配管のベンダーで加工中、
上の逃げ部は、サイドマフラーの逃げです、この部品は
ボディーパネル側に付くので、クロモリ材ではありません。--2004.12.10
強度がないと、バーンナウト中のパネルがバタツイて
カッコ悪いから、実際にボディーがバタツイたの見たことありますし。
DSC00913.JPG
●サイドマフラーの逃げが分ります、この部分はフルパイプで
ないと、中々切断出来ないと思うので、絶対サイドマフラー
2本出しに拘りたいと思います、サイドマフラーは自分の
小さい頃からの憧れです。--2004.12.12
DSC00923.JPG
●国内では、必要ないかもしれないけど、あった方が
プロストックらしいので、取付ました、ドライバー
保護ネットです、室内寸法を変更したため、キャバリエ用
既製品は全然合いませんでした、特注も出来るみたいですが、
自分で裁縫しました。--2004.12.19
DSC00933.JPG
●パラシュートマウント製作中、切断した余ったパイプで製作、
でも〜あとでやり直ししました、長いウイリーバーにすると、
フルバンプで当たるの後で判明しました。--2005.1.15
DSC00935.JPG

DSC00942.JPG
DSC00941.JPG
●このあたりから、手間の割りに進展しない工程になります、
フロントウインドー取付タブの溶接のために、塗料剥がし、
普通はフレームが出来たら、工程の半分と思いがちですが、
自分で製作してみて、この時点で全体の25パーセント位な
気がします、この辺で気合を入れないと
挫折しそうになります。--2005.1.19
実際に挫折しそうになり、少しサボりました、
後〜作業は早い時で平日のPM10時過ぎから開始、
だから余りテレビは見れません。
DSC00946.JPG
●見て分ると思いますが、FCのダッシュカバーです、
因みにグレーなので前期用です、これを基準に
フロントウインドーの形状にパイプを曲げます、
使う日があると思い捨てずにいました。--2005.1.21
DSC00952.JPG
●フロントウインドーの曲線はこんな感じです、
クルマの印象に凄く影響する部分だと思います、
曲げ方は左右2分割で一度きついRで曲げてから伸ばしました、
分割の方が左右対称に曲げやすいし、誤魔化しやすいです、
段から、丸い大きい物を探しながら仕事していたら、
ちょうどいい490リットル灯油タンクがあり、
それで曲げました。--2005.1.23
DSC00956.JPG
●アメリカでは、ふつうにFRPダッシュボードが売られてます、
これはキャバリエ用で当然左ハンドル用です$225位でした、
メーター部分を切断して、メーター本体をアルミパネルに取付、
ダッシュ単体をズースファスナーで固定するので、
整備性は大変良くなりました、前のクルマは、ダッシュを外すのに、
メーター配線、配管があった為、とても面倒でした、
今回の改善部分です。長物なので、送料節約の為に、
5フィートの長さの各サイズクロモリパイプも
同時購入しました。--2005.1.23
DSC00957.JPG
●ダッシュボードを仮固定、視界の邪魔に成らないように
取付け角度を確認。--2005.1.23
DSC00960.JPG
●フロントウインドーの補強用縦パイプのクロモリパイプです、
この辺はキットには含まれないので、必要に応じて輸入
しなければなりません、自分で普通に売ってるベンダー
(エアコン配菅用)で曲げます、普通の鉄パイプでも
大丈夫ですが、拘りで、フレームに溶接する部品は、
すべてクロモリパイプで製作しました。--2005.1.27
DSC00962.JPG
●ウインドウの曲面率を確認、適当に製作するとポリカ板を切断、
取付の時に四隅の部分が浮いて波打ちます、
自分は見た目で判断しまて製作、横に前のFCが
あるので出来るのですが。--2005.1.27
DSC00963.JPG
●ウインドウタブプレート、タブを1個ずつ溶接
するのが面倒出し、便利な物が売っているので
使用しましや、ウインドウのRに合わせて
シュリンカーで加工中。--2005.1.29
DSC00968.JPG
●加工したタブプレートを溶接、当然ですが
ウインドウの傾斜に合わせて溶接します、ダブを
1つずつ溶接だと手間が大変だから、この方法は
ネジ位置が等間隔になりお勧めです。--2005.2.2

 

完成時の写真

以下は、ボディ完成,までの工程なのですが、この時点で
大きいサイズのドラスリをどのようにボディに納めるか
考えていました、全体のバランスを考えるとリアフェンダーを
加工したくないのですが、外径33.0のドラスリを履くと
リアゲートに当たってしまうのです。

車高が高いのも納得出来ないし、出した結論は
タイムを出す為に製作しているんだから、
フエンダー加工することに決めました,あと一番大切な
エンジン、ミッションの搭載位置の決定をしなければ成りません。

よく考えて決めないと後々つじつまが合わなくなるし、
まともに走らない車に成ってしまいます、自分の考えは
エンジンをあまり後退させないで、トラクションがかかった時に、
フロントが浮かないで、前に飛び出すようにしたいし、
駆動系のセンターを正確に決めたかったです。

なぜかと言うと昔にリアホーシングのセンターが
2センチオフセットしたパイプフレームの走りを見たとき、
変な癖のある動きを見たことがあるからです、
ランクルの短い方のドラシャでホーシングを作ると
デフピニオンがセンターの来ないのが原因だったみたいです。

市販車では、平気でセンターのずれてる車は多いんですけどね。
FCは、設計の時からエンジンが左のずれて曲がって搭載されてます。
ミッションの後端がセンターに来てます。 

 今回が、製作工程の中で、自分的に一番大変の工程でした。 
 この時期は、仕事中も、リアフェンダーの加工の事考えていて、
たまたま町を走っていた、小型のごみ収集車のリアフェンダーに
使えそうなのを発見、J君の自動車工場で聞くと、トラックの
加装用フェンダーで試しに注文したら、バッチリ合いそうなので、
リアフェンダーにこぶを作る方法にしました、アメリカのパイプの
FDの場合リアスポイラーとホイルアーチが一体式なので、
自分は違う方法にしたかった。 

でも、口の悪い一部の人に、カッコ悪いと、散々言われましたが。 

 

上士幌でのデビューPhoto

 

 

いま、オーストラリアへのDrag遠征実行中の
渡辺さんであります。 

KJM 渡辺 真(PRIVATE)



 


↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。

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↑イロイロな記事がありますので、