OH感覚のNA TUNE作戦!! SR20DE改 STEP 1

NER(千葉)

ヒッジョーッに真面目に、NAチューンというものに
取り組んだ企画であります。


テキトーにポート削って、圧縮比上げて、
排気量が稼げればラッキー……そういうものとは、
ずいぶんと違ったアプローチでもあります。

それというのも、当時、全面協力体制を敷いてくれた
TOMEIパワードさんのご尽力によるものでありました。

テストベンチという、うっかりさわれない貴重な機材を
思いっきり使わせてらって、日頃やり過ごしてきた
精密なDATA取りをしながら、確実にステップアップを狙う。
そういう企画でありました。

チューナーとして、NERの中島さんに、白羽の矢を立てたのは、
以前製作したRB20DEベースのNAチューンの2.3L仕様に、
インゴットからリューターで削り出したインマニを装着していたこと。
こんな、馬鹿げたことするチューナーって、
金のわらじを下げて探したって、見つかるもんじゃありません。

もひとつオマケに言わせていただければ、
そのRB20DE改のエンジンルームに使用されている
純正ゴムホースは、その殆どが、解体車をあさって見つけ出したもの。
「やけにスッキリと納まってるな〜」と思っていたのだが、
1本のホースを見つけ出すのに要した時間を考えると……
「アタマ、おかしいんじゃないの?」と、ついつい言ってしまう。

そういうヒトですから、綿密緻密なNAチューンを、
コツコツと積み重ねる企画に、協力を要請いたしました。

ま、ほんとうに、細かいデータ取りやテストの繰り返しでありますが、
こういうことを、CARBOYという雑誌は、やっていたということを、
記録しておきたいと思います。

   ◇       ◇       ◇

 

CARBOY2001年4月に掲載された、NERのSR20DEチューンプロジェクト。

 

前回、RB20DEをベースにして、
NAチューンの2.3Lを製作したNERの中島さんが、
TOMEIパワードと協力して、SR20DE改のロングストローク
4連スロットル仕様を制作する模様を紹介します。
ターボ全盛の時代に、敢えて、NAフィーリングに
こだわって、独特のエンジンを作り上げます!!



いま、密かにNAチューン現象が囁かれている。
ターボも面白いけど、NAの楽しさは格別。
誰でもができるOH感覚のチューニングが可能になれば、
ボクたちの選択の幅もグッと広がる
今月もNAの情報&ノウハウをドドド〜ンッ!とお届けしよう。
これから楽しくなるぞ〜!!

2000年2月号のCARBOYで紹介した
東名パワード製の鍛造フルカウンタークランクは、
いろんなところでモノ凄い反響を呼んでいる。
その原因は、なによりもその価格である。
これまでの鍛造フルカウンタークランクの常識を
横紙破りに破ってしまった強烈価格は、ホント衝撃だった。

そして、それ以上にNAエンジンの可能性というものを
ググッと広げてくれたのだ。SR20DEを例にとると、
大幅なボアアップが不可能な構造(アルミブロックに
スチールシリンダーを鋳込んであるので、ボアアップは
最小限しかできないのだ。

といっても、やたらカムの作用角を上げても、
圧縮比を上げても、ストリート用としては、
はなはだ使いにくいものになりがち。

だけど、このクランクを使えば、大幅なストロークアップによって、
排気量を増大することができ、NAチューンの下地が
キチンと出来上がるのだ。もちろん、19万8000円という
数字はおいそれと出せるもんじゃない。
だけど、もしもキミのK'sシルビアのエンジンが
くたびれていて、OHを考えているなら。

あるいは、ターボモデルへの買い換え、エンジン単体の載せ換え、
ボルトオンターボ作戦……そういうことを考えている
としたら、十分射程距離に入ると思うのだ。

CBが提唱する新世代のNAチューンは、OH感覚で
行なうメカチューンである。そこで、クランクの発売元であり、
NAチューンの復権を願っていろんなパーツ開発、価格破壊、
そして可能性追求を行なっている東名パワードさんの全面的な協力を得て、
先々月のCBで衝撃的なデビューを飾った(ホント、いろんなところで
このヒトのNAチューンに感動した!という話を耳にします。
こんな時代に、こんな人間が、やっぱりいたんだ~という感動と共に、
全国的に注目されています)NERの中島さんが、
2000年仕様のNAチューンを開始することを決定いたしました。

もちろん、ただエンジンを組んでそれでOKという半端な
企画じゃありません。まずは、OH感覚でシッカリと
作り上げる排気量アップバージョン(当然コスト関係は
シビアにやります。できるだけ安価で、いろんなひとが
できる仕様なのは勿論ですよ~)にチャレンジします。

そして、東名パワードさんが持っているテストベンチを使って、
ノーマルとの比較、ベストセッティングはどうすればいいのか?
EXマニホールドはどんなタイプが合うのか? 
一般的に言われている常識は、本当にホントなのか? 
エアフロの径はどうすればいい? 圧縮比によって
トルクはどう変わるのか? ま、いろんな面から
初歩のNAチューンを徹底的にやっていきたいと考えております。

ターボ全盛の世の中ではありますが、排気量という強力な
味方を得ることができれば、NAエンジンは本当にいろんな
可能性が生まれてくるのです。L20から3L仕様になったときの感動、
2TーG改2♀の驚くべきトルク特性……そいつに加えて、
いまじゃコンピュータという最終兵器によるセッティングができる
(それも安価で簡単にできる方法を考えてます)のです。
面白いぞ~。これから展開するNAチューン作戦……乞う! ご期待!!

 



NER(ナカジマ エンジン リコンディション)



 



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