PRIVATER
プライベーターと読み
ひとつのジャンルを作り出す!

出版社には、営業部という存在がありまして、
雑誌に広告を出しまへんか〜?と
企業に営業をかけるわけです。
ただし、八重洲出版という会社では、
『代理店営業』というシステムを採っておりまして、
直接営業もするのですが、基本的には、
広告代理店が営業をするという方式を
メインに採用しておりました。
で、全国各地(東京&大阪?)の
広告代理店さんが、各企業に営業をかけるわけですが、
そのときに、あることないこと言うわけです。
いまでは、雑誌に記事を載せるので、
そのかわりに広告出してください、というような
バーター営業がメインになっているようですが、
1990年代のCARBOYでは、総ページが400ページ超え。
最高時には430ページということも。
もうこれ以上一冊の雑誌として、綴ることができましぇん。
という状況でした。
編集ページは、だいたい130ページ位ですから。
400ページ弱は、『広告』なわけです。
そんななか、営業部さんが口癖のように言うのは、
「マルビだとか、プライベーターとか、
そういう記事を載せていると、営業に
差し障るので、できるだけ企業に向いた記事、
そういうものをお願いしますよ〜」
とゆ〜よ〜な御託でありました。
「ヘイヘイ〜」
ま、そういう生返事をしながら、
全く関係なく記事づくりをしていたわけですが、
……幸せな時代といえるでしょうね。
雑誌が売れ、広告が入り、
好き勝手な企画をやって、それでまた雑誌が売れる。
『夢のような時代』
いまなら、そういう言葉が出てくるのでしょうが、
当時は、それが永遠に続きそうな錯覚に陥っておりました。
ま、それが10年以上続くわけですが……。
そんな時代の『PRIVATER』特集です。
プライベーターという、ごくごく一般的な名詞を、
あたかも特殊なジャンルの人間呼称として、
使っているわけですが、当時は立派に通用しておりました。
個人が、自分のために、本人のクルマをいじる。
それが、プライベーターの3条件で、ありました。












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