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セブンFC3S特集
1991年12月


セブンッ、セブンッ、
セブン、セブン、セブンッ!
とにかくセブンであります〜!

 

 

単純で……ありますなぁ(笑)
セブンだから、セブン。

リトラクタブルヘッドライトを採用した
SA22Cが登場したときはびっくりした。
しかしながら、12Aから13Bに排気量アップし、
しかもターボも搭載……RX-7は、
基本性能的にドンドンとステップアップしていった。

その後FD3Sとなり、市販REターボは絶版となるわけですが、
ライバルと言われていたL型がRB26DETTとなり、
ターボパワーを増幅させていった一方で、
RX-7は、FR駆動のスポーティーカーとしての
『王道』を進み続けた。

とまあ、ざっくり話をはしょるとそうなるわけですが、
RE搭載のRX-7は、ホント、イロイロと紆余曲折を
繰り返してきたモデルであります。

 

マツダ本社に取材に行ったときに、

「エンジンのクリアランスを見ていると、
おかしいところがあるんですけど……」

「……?」

「フロントのオイルシールのクリアランスは、
結構適正値だと思うですが、リヤのそれは、
普通に考えて、大きすぎると思うのですが?」

「……」

「推論ですけど、エキセントリックシャフトの
『振れ』を、2ベアリングでは抑えることが難しくて、
リヤのクリアランスを大きく設定することで、
その『振れ』に対処している……ということでしょうか?」

「……答えないと、いけませんか?」

「はい、フランクに話してくれてもいいですし、
メーカーさんとして、欠点をいいたくないという姿勢でしたら、
そのような『一般取材』で終わりますけど、
できれば、フランクに話していただければ……」

「……はい、振れは取りきれませんでした!」

「ありがとうございます!」

「で、こちらも、聞きたいことがあるんですが」

「なんでしょ?」

「チューニングしたREターボで、ローターが陥没する
という話を聞いたことがあるんですが、本当ですか?」

「本当です」

「どのあたりですか?」

「このあたりですっ!」

「ホントに、そうなるんですか?」

「はい、500馬力までなら、そんな症状は出ませんが、
600馬力に近くなってくると、そういうトラブルが
でるということがありますね〜」

「うちで実験しているのは、ペリの330馬力までなので、
600馬力近い出力のREターボというのは、どんな症状を
呈するのか、わからないんですよね〜」

 

 

……とまあ、いい感じで、取材させていただいたことを覚えています。

当時は、フォード傘下で、なんとかREを存続させたいと、
開発者さんたちが熱い戦いを継続しているところでした。
その後、熱意の効果もあって、RX-8が誕生しましたが、
排気量を上げたり、圧縮比を変更したりという
『仕様変更』が簡単なレシプロエンジンに比べて、
自由度が非常に低いREというエンジンをベースにして、
悪戦苦闘している開発者さんたちの努力に、
頭が下がる思いがしましたですね、ハイ。

その結果というか、特集を組んだのがセブンッ!ですか〜。
ふざけてはいませんが、真面目に不真面目やってます(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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