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不運のAE92……大特集!
1992年7月

AE86さえいなけりゃ……
何度もそう思った
FF SPORTSマシンの不運!?

CARBOYでは、たまに判官贔屓的な記事を
作ろうと考える時期が、周期的に巡ってまいります。

GT-Rが出たときのGT-S特集や、
DOHCエンジン全盛時のSOHC特集……。
そういう周期的なものかどうかは不明ですが、
AE86人気の影になっていったAE92です。

 

先日、『AE86カルトQ』という、マニアックな記事を
紹介しましたが……FRの軽量スポーツにこだわる
ドライバーからは、いまでも圧倒的な人気を誇り、
程度のいいものなら、信じられないくらいの高値を呼んでいるAE86。

その後継モデルとして、TOYOTAがドッカーンッ!と打ち出したのが、
FFのSPORTSモデルであるAE92……ですが、
その後継車種であるAE101と共に、いまでは、流用パーツの
ベースモデルとして知られることが多くなってしまった。

ここで、大誤解があると思うのだが、
『FR』という神話であります。
ドリフトに向いているとか、伝統的なレイアウトだとか、
いろんなことを言われておりますが、
本来の『FR』の魅力というのは、
ある程度の排気量と、ボディ重量を持ったクルマを
非効率的な『FR』駆動することで、
しっとりとしたハンドリングや、落ち着いたターンイン時の
フィーリングといったものを具現化する……であります。

BMWやBENZのハイグレードモデルが、ほとんど『FR』駆動を
採用しているというのは、そういう理由なのであります。

で、翻って考えますと、大衆車ベースのDOHC16バルブ搭載車両が、
『FR』である必然性といいますか、必要性が少ないわけです。
だから、企業の方針として、より効率的な『FF』方式に移行し、
その後も、その流れが主流的に継続されているわけです。多分(笑)

しかしながら、国民感情というのは、そうそう上手く『効率的』には
なりましぇん。それどころか、自分勝手な価値観でもって、
独善的な判断をするものであります。

その結果……AE92というモデルは、どんどんと廃れていき、
いまの若い人たちに言っても「なにそれ?」状態。

ですが、当時、AE92というモデルに力を注いでいた
ひとたちもいたわけです。
メリット&デメリット、人気&不人気。
そういう酸いも甘いもかみわけたうえで、
AE92を選んだ人たちも、ガッツリいました。

今回は、そういう人達に向けた『レクイエム』でも、ありまする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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