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絶版SPORTSのTUNING!
1991年2月

レストアだけじゃない
絶版スポーツのエンジンTUNE
やっぱり『なんか、やりたいっ!」んだ〜(笑)

いやあ、たまたま発見した記事でありますが、
なんとも、偏執的というか、独特というべきか、
CARBOYという雑誌は、なんて、へんてこりんな雑誌なんだろう?

そう思わざるを得ません。

台数が減少し、希少価値があり、
マニアが大切に保存していく……絶版スポーツを
あろうことか、ボアアップだの、高回転化だの、
そんなことに血道を上げております(笑)

 

ノーマルでいいじゃん。

純正状態に復元して、ノスタルジックな乗り味を愉しめばいいじゃん。

そう思うのでありますが、そうはイカのキンタマであります。

一例を紹介させていただきますと……

ホンダのS800ベースのエンジンチューンに関しての記事では、

  ◇       ◇       ◇

前期型のエンジンは、後期型に比べポートが15oも長く、形状も異なり、
トルクフィーリングなどに影響を与えていると言われている。
このふたつのエンジンの最も大きな違いは、
ビストンのコンプレッションハイトである。
前期型のエンジンは、ビストンのビン上が異常に長く、
ピストントップがヘッドの中に深く突き刺さったような
格好になっているのだ。
またクランクシャフトも、前期型と後型は大きく異なっている。
前期型はウエイト部分がカマボコ型のクランクで、
丸型ウエイトの後期型にくらべ、前期型の方がパワーの出方も
よりシャープでビーキーなエンジンになっている。
これらは互いに互換性がある。

そこでこの前期型と後期型のよいところだけを集めて、
なおかつビストンを替えて排気量アップを図ってやると
スペシャルマシンであるホンダS800が出来上がるのだ。
まずブロックは後期型を使う。
この後期型のブロックであれば、ホンダN360の62.5φ
ピストンを使ってボアアップが可能だ。Nに合わせてピン径を拡大、
フルフローにする。またビストンのクラウン部には
バルブリセスを刻む。こうしてボアを拡げることで、
高回転指向のエスの魅力を引き出す。

そのうえでベッドは前期型のポートの長いものを使う。
このヘッドのビストンの食い込む部分である4.5oを面研により落とし、
後期型のブロックと組み合わせる。
こうして後期型のビストン形状を採用することで、
ビン上が異常に長いことによるビストンの首振りが押さえられる。
また、エスロクのエンジンも最高2.5oまでのボアアップが可能……。

  ◇       ◇       ◇

であります。

いやあ、こんなことを書いてる絶版スポーツ専門雑誌はありませんし、
レストアや復元などなんのその。

まるで、浮谷東次郎選手が船橋サーキットで走らせた時代ばりの
ガチンコチューニング状態であります(笑)

ホンダS800だけではなく、トヨタのエスハチ、N360、SP&SR311、
んでもってハコスカや510ブル(ま、この辺はええとしましょ)。
そういう絶版車のエンジンチューンを、『本気』で考えてるですから、
これはもう、思い込みの激しいストーカーなみの執着度であります。
でも、まぁ、こんなんがあっても……ええかぁ〜(笑)

 

 

 

 

 



■CARBOY企画特集 ■

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