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『流用PARTS』というジャンルが誕生!!
1988年9月

カネがないなら頭を使えっ!
そんな無茶振りの流用TUNE
こいつも一世を風靡……した

 

上の写真を見て「ピンッ!」ときたヒトは、
失礼ではありますが、財布のなかにそれほど余裕がない
青春時代を過ごされた……かたであると思われます。

アールズのステンメッシュホースが買えないもんで、
なんとかそれに近づけたい。いまどき、バンコクの
くるま屋さんでもやらないことを、真剣にやっておりました。

針金を巻く。スパイラルチューブを巻きつける。
ホースバンドを並べてみる。アルミテープを貼ってみる。
いろんな亜流が登場しましたが、本気の本命は、
やっぱり『針金巻き』でありました。

その方法は、ステン、あるいは亜鉛引きの針金を使って、
丁寧に、じっくりと腰を据えて……巻く(笑)

ま、ステンメッシュホースというのは、
ステンレスのメッシュで覆われているだけではなく、
中身がテフロン素材なので、ゴム素材に針金を巻いても、
同等の性能が得られるとは言えません。

でも、ま、そこは、溺れるものはわらしべ長者というように、
ちょっとでもなんとかなりそうなら、やってみたいというのが、
人間のサガというものでございます。

全国の恵まれないプライベーターのうち、どれくらいの人数が、
実際に、針金を巻いたことだろう?

 

 

んでもって、次に登場するのが『金魚鉢VVC』でありました。

実際のところ、金魚用のバルブよりも、一般的な工業用の
バルブを使ったほうが精度や耐久性もよかったわけですが、
あるとき某メーカー製のVVCキット(2万8000円でしたね)を
開封してみると……4000円くらいで買った工業用のバルブが、
正々堂々と鎮座ましましておりましたですね〜、ハイ(笑)

ま、お笑い半分の「流用チューン」でありますが、
基本的に、街中のチューニングというのは、
ほとんどと言っていいほど流用であります。

L型のL28改3.1Lなんてやつも、
当初はホンダのバイクXL500ピストンと、
日産L14型コンロッド&LD28 型クランクシャフトの
組み合わせでありました。

懐かしい時代であります。

古き良き時代でもありました。

アルファードがいいとか、SUVが最高っ!と
言っている方々には、まったくご縁がないと思いますが……。

 


 

 

 

 



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