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直線番長のお通りでいっ!! 
1998年1月号

どうせ短い人生ならば
ゼロヨン一筋カッ飛ぶぜえ!!

 

いま、原稿を書いているマンションでは、
耐震工事が進行しております。ま、まったく関係ないのですが、
その打ち合わせ等で、屋上に上がったときに、ふと思い出しました。

『そうだぁ、ここで直線番長の写真を撮影したんだ〜』

金網を超えて、「もうちょっと前に、もう、もう少し前に……」と
ファインダーを覗きながら指示していると。

「藤本さ〜ん、これ以上前に行ったら、落ちちゃいますぅ」

8階建ての屋上であります(笑)
そりゃあ、怖かったんだと思います。
まして、風がビュンビュン吹いておりましたから……。

   ◇       ◇       ◇

というわけで、気まぐれ極まりないセレクトの結果、
本日お届けするのは、『直線番長』シリーズであります。

CARBOYというと、『ゼロヨン』でありました。
誤解を恐れずに言わせていただければ、
雑誌の根幹が、『ゼロヨン』なんですね。
そして、そのために『TUNING』がありました。

たった400mぽっちの距離を走って、ナニが楽しいの?
一瞬で終わるレースなんて、どこが面白いの?
エンジンパワーがあって、アクセルベタ踏みすれば、
それだけでいいんじゃないの?

そういう話を、よ〜く聞きました。
しかしながら、まっすぐ走らせるということは、
曲げることをコントロールするのと同義でありますし、
パワーがあれば速いというのは、あまりにもクルマを
知らないヒトのお話であります。

ま、そのあたりは、いろいろと諸説紛々でありますから、
別の項に譲るといたしまして、あまりにもバカバカしくて、
短絡的な特集を、再読していただければ幸いです。


 

またまたやってしまいました。バカです。単純です。燃えに燃えている
直線番長シリーズを敢行するにあたって、ついつい長ラン製作してしまう
若いヒトにゃ理解ができないかもしれません。短ラン世代でしょう
だけど、ついついハッタリ効かせる長ランにバカでかい刺繍を依頼しました
CARBOY直線番長……セミドラッグ、ゼロヨン、そしてゼロセンと
胸がドキドキするのは、やっぱり単純明解な直線ブッチギリ加速であります
不利を承知で、あるいはやむにやまれぬ負けん気で、強烈加速に
人生をかけて勝負に出た諸君、キミらはエライ!! 直線をただ加速するなんて
誰だってできるさ、エンジンのパワーを上げて、サスを固めりゃOK!
そう思っている人間には、多くは語りません。直線を究めるということは
コーナーを究めることとよく似た次元のことでもあるのです
コイツは、トコトン直線にこだわった人間にしか理解は難しいことなのだ
クラッチの扱い、アクセルの微妙な感覚……追求していけば追求するほど
その奥の深さにビックラこいてしまう。ただパワーがあるだけじゃ
単にサスペンションをいじっただけじゃ、トップにゃ立てません

 

 

 

ガハハッと笑って、無造作にクラッチミート、あとはガバッとアクセルを
開けていく……直線番長にはそういったイメージがつきまとっている
だけど、そんなに簡単にOKが出るようなことなら、ここまで多くの人間が
これほどまでに夢中になるってことは、絶対にありえないのだ
単純きわまりないルールと状況だからこそ、そこには奥深いノウハウがあり
ただアクセルを踏めばいいというレベルから、どうやってアクセルを抜くか
そういう矛盾したコントロールが要求されるのが直線勝負なのだ
今回は、いろんな地域の様々な直線番長に登場してもらうつもりだ
ただひたすらに真っ直ぐ、そしてそいつを誰よりも速く
そう考えている人間ってのは、どうしてだかメチャメチャ魅力的なのだ
お金もかける、時間もかける、だけど一番注ぎ込んでいるのは情熱なのだ
気が狂ったようなスピードで、直線をカッ飛ぶためにエンジンをチューンし
サスペンションをミリ単位で調整し、パーツの素材から研究する
こんな根気のいる作業を、シッカリと積み重ねていくことによって
始めて全開走行っていうのが、どういうことなのか?がわかってくる
腰の神経の束をズコズコとしごかれるような強烈な快感を求めて!!

この特集に登場していただいたのは、
筋金入りの『直線バカ』様御一行でありました。

ザウルスの林さんと、ゼニタニの銭谷さんは、
東西を代表する『直線バカ』。
本当に、いろんなアプローチで、ゼロヨンに取り組んできた
存在でありますが、自分的に、再度原稿を読み直してみて、
気づいたことがありました。

いやあ、他の雑誌で、こういう記事って、見たことないな〜。

そうです。CARBOYが刊行されていた当時、
そして、いまに至るまで、ドラッグレースの報告や
レポート等は、たまに見るんですが、
ゼロヨン用に作られた記事というのは、
そういえば、ほとんど見かけることがありませんでした。
どうしてでしょうか?

あんまり人気がないんでしょうか?
でも、ゼロヨンを軸足にしていると、
エンジンの性能追求やサスペンション、補機類、
そして、そいつを取り巻く人間模様と、
本当にいろんな要素があるわけでして、
そいつを取材&掲載していくことで、
いろんな可能性や、面白い発見がある……と。
藤本的には、そう考えていたんですけど、他とは違うのか?

ま、それはそれとして、東西『直線バカ』に続いて、
いろんな方々が登場してくれます。
そして、当時のノウハウ追求記事も。
このあたりは、いまでも、それほど変わらないような気がしますね。

ドラッグ入門者の方に読んでいただければ、嬉しいです。

 

 

 



■CARBOY企画特集 ■

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