正しいマルビ地獄のはまり方!
1987年10月号

強烈な個性を発見して
マルビというジャンルに火がついた
ホントにこんなことやってよかったのか?


なんともはや、珍妙なジャンルであります。
モチのロンでございますが、このマルビというのは、
あの「金魂巻」という著書で有名をはせたナベゾーさんの
パクリでございます。世の中には、マル金とマルビが存在する。
悲しいけれども、現実でございます。

しかしながら、マルビだからと言って、悲観ばかりしていても、
人生はちっとも楽しくありません。経済格差を逆手にとって、
貧乏ながらも楽しく生きたいじゃありませんか〜!

ある日、CARBOY編集部に、
見るからに小遣いが少なそうな
読者が遊びに来た。

自称『みなさんのおかげ山沢クン』でありました。

で、例によって「フンフンッ、それで、どーした」と
いろいろと話し込んでいるうちに、
この『みなさんのおかげ山沢クン』が、
とんでもなくマルビであるということと、
お金がなくても楽しく生きることができるということが、
非常に納得することができました。

で、モノは試しと、『みなさんのおかげ山沢クン』が、
普段作業をしている「橋桁の下」に行ってみると……。

お話は、本当でございました(笑)

「コイツ、本当に橋桁の下でやってるんだ〜!」

結果的に、このときの写真がタイトル写真となりました。
いやあ、本気のマジもーどですから、びっくらこきました。

それまででも、チェーンブロックを電柱にかけたり、
家の鴨居にかけて、折ってしまったりと、
グレートな人々は存在しましたが、
『みなさんのおかげ山沢クン』の場合、
もう、不法侵入、不法占拠、放置車両違反と、
悪の限りを尽くしておりました。


それまででも、CARBOYには、どこか節約だとか、
始末だとか、貧乏くさい臭いとオイル臭さが
つきまとっておりましたが、このときをキッカケに、
雪崩をうったように、マルビ道追求に傾倒しました。

当然のことながら、八重洲出版の広告営業部には、
無茶苦茶に不評でありました。

それまでのプライベーター尊重路線でさえも、
「こんな記事ばかりじゃ、ショップさんからの広告が……」と
渋い顔をしていたのが、「こともあろうにマルビですって?」
「編集部はな〜にを考えとるんじゃ!」と、

下一段活用的に、批判が殺到いたしましたね。
もちろん、編集部全体というよりも、この企画を推進して、
自分が楽しんでいる藤本には、ボロクソでした(笑)

ま、でも、いいんです。
1987年の10月号ということですから、
このころからCARBOYは、異様な売れ行きを見せはじめました。
そして、実売25万部という、クルマ雑誌のなかでも、
チューニングという特殊なジャンルを扱っているにしては、
驚異的な発売部数を記録し続けていくことになります。

でも、やってる内容が……マルビですからねぇ(笑)

ここまで言ったついでに、
広告営業部から評判の悪かった企画を列記しましょうか。

まず、最高評価(最低評価?)は、この「マルビ路線」です。
続いて「プライベーター路線」、「グレート特集路線」、「職人路線」、
「ある時期からのゼロヨン路線」、「CB精神路線」……といった具合ですか。

どーだっ! こんな企画ばっかりやっておりましたわいっ!
まいったか、広告営業部〜!!!!!

バカなこと言ってる場合じゃございません。

社内的には、徹底的に不評だった企画をお楽しみください。

……でも、じっくり読むと、けっこう面白いんですよ。


レーシングサービスYASUさんが、その真骨頂を発揮してくれたのも、
マルビとは縁遠い印象の柿本レーシングの柿本さんや、
強面のファニーレーシングの花土さんが、
面白がって取材協力してもらえたのが、印象に残っております。

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 


 

 



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