ズタボロの状態から復活させた
R32GT-Rのオイル交換見聞録!?
たまたま立ち寄った三重のムラヤマR&Dでしたが、
思わぬ話を聞きました。
村山さんはJDDAのスターターとして、
徐々に貫禄(?)を付けてきたわけですが、
その仕事が丁寧で、職人気質で、凝ったワンオフを
生み出すタイプであります。
そんなムラヤマR&Dでありますが、
立ち寄ったときに
「あ、藤本さん、ごめん、これからオイル交換のお客さん来るんやけど……」
「ええよ、ええよ。仕事やから、優先してくださいな」と大人の対応(笑)
で、その作業をしているうちに、お客さんと話していたら……。
「このR32は、10年ほど放置されていたものを譲ってもらったんで、
ボディからエンジンルームから、いろんな部分に思いっきり手がかかりました」
オーナーの大西さんから話を聞いて、
いまの時代のチューニングカーというか、
スポーツカーの復活のさせ方といったものについて
考えさせられました。
R32GT-Rは、1989年に誕生してから30年になろうとするクルマです。
立派な旧車です。R33が1995年、R34は1999年。
最も新しいR34でさえ20年前のクルマなんですね〜。
当たり前の話ですが、そういうふうに考えるとびっくりします。
20年から30年前のクルマというと……しかも、ハイパワーのGT-Rの場合、
ボディの疲労度はもちろん、エンジンルーム内外のゴムホース、プラスチック類、
センサー、ポンプ等の類は、それなりに劣化している。
「ボディは、大阪の塗装屋さんに頼んだみたいやけど、
エンジン関連を依頼されて、最初にヘッドをめくって水漏れを確認しました」
そして、ピストントップの点検やバルブ周りのチェック、
エンジン本体はOKだったので、ノーマル厚のメタルガスケットを入れて、
バルタイ変更のセッティングをして完了。
「ROMチューンで点火時期を変更して、バルタイをIN113度/125度の
ノーマルからIN112度/115.5度に変更して燃料セッティングしました」
補機類等に関しては、ウオーターポンプ、ガスケット類、パワステ関連ホース等、
全部のホースというホースは純正品に交換。ブレーキのキャリパーだけを
R33 GT-R用に変更したという。
「アイドル不調やなんかは、ホース類の劣化や亀裂等が
原因で起こることが多いんです。そのときは、たまたま
純正品が全部出たので交換しました」
とまあ、地味〜な作業を繰り返したうえで完成した大西R32GT-Rであります。
オーナーの大西さんに聞いたところ……。
「バイク関係のメカニック出身なんで、大抵のことは自分でできるんですけど、
村山さんところにオイル交換に来るのは、自分では気づけないところや、
別の部分のチェックも一緒にやってくれるからなんです」
大西R32GT-Rの作業のときのMEMOがあるというので、
写真を撮っておきました。
交換パーツや作業の記録がしっかりと記載されておりました。
バルタイの詳細も、このように……。
☆ムラヤマR&D OIL交換のコト
https://www.youtube.com/watch?v=TXvbHvJe990
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下の記事は2001年06月に掲載した
村山さんのポート研磨のノウハウ記事です。
他にもイロイロあるんですが……それは、また次回に。
ムラヤマR&D
〒515-0802 三重県松阪市猟師町358-2
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