オーダーメイドの金属機械加工

石川技研(埼玉)

クルマ部品のワンオフオーダーを
金属加工というジャンルで
受けてくれる石川技研


以前、このホームページで紹介した、
ESCORT製作のインジェクション仕様箱スカを
覚えていらっしゃるひとも多いと思うが、
その箱スカのオーナーが、今回紹介する石川技研の石川さんである。

藤本好みのシックにまとめ上げられた箱スカは、
随所に、見たことのないパーツが使われていた。
その理由を聞いたところ、石川さん自身が金属加工業を
本業にされていて、通常の業務の合間に、自分のパーツや、
依頼されたワンオフパーツを製作している……ということだったので、
工場にお邪魔した、という次第であります。

金属加工と、ひとくちに言っても、様々な業種がある。
プレス専門であったり、金型製作であったり、曲げ専門、
切削専門、磨き、型抜き……石川技研では、そのうちの
切削加工を主とした作業を行っている。

切削と言っても、様々な種類がある。昔ながらの旋盤加工に
始まって、複雑な工程を組合せた加工や、材質によって異なる
作業工程等、素人にはわかりにくい部分が多いのだが、
想像以上のことが、切削加工を施すことによって可能になる

石川技研の作業は、パーツのオーダーを受けてから、
その切削のプログラム作りから始まる。
もちろん、素材選択は、パーツの使用状態や求められる耐久性を
考えて行われ、その後、サイズ的な問題、収まりのこと等を
考慮しながら、プログラムが作成される。

加工のプログラムシートが完成すれば、
あとは機械が加工を行ってくれるわけだが……。

当初のプログラム制作が、非常に重要な作業となる。
キチンとした図面が存在するわけではなく、
現物合わせや、新規サイズ製作となると、
その寸法的なものや、強度、製造過程などを考慮して、
最初のプログラムを製作することになるのだが、
一度でOKが出ればいいのだが、なかなかそうはいかないのが現実。

「オーダーでパーツを製作する場合、普通のお客さんだと
ショップで売っている価格をもとに、ちょっと高めで考えれば
いいかな?と思われがちなんですが、その形状や工程によっては、
想像以上の価格になったり、逆に、単純な工程であれば、思っていた
よりも安く上がったり……そういうケースがありますね。
ただし、口頭で聞いた寸法で、簡単なスケッチをもとに
製作するわけではないので、プログラムが必要になってくるという
ことを理解していただくとありがたいですね」

石川技研では、ショップやメーカーさんからの依頼で、
これまでも、様々なパーツを製作している。

この記事を見て、オーダーを考えているヒトは、
上記のことを踏まえたうえで、まずは相談していただきたいと思う。

というわけで、石川技研の業務内容を紹介させていただいたが、
実際に作ったパーツ(といっても、ショップさんやメーカー筋の
依頼品を公表するわけにはいかないので)を、石川さん自身の
箱スカに組まれているパーツをクローズアップしながら
紹介させていただこう。

上記の部品は、アルミ、スチール等の素材を使いながら、
ワンオフ製作されたもの。これらを実車に装着したのは、
下の写真である。

スロットルのリンケージを構成するパーツ。
ただズドンッとしたものではなく、肉抜きを施され
スッキリとした形状になっている。

燃料のデリバリー部分。6気筒を3分割して、
インジェクターに供給する。自作のロゴ入り(笑)

エアの検知タンク。こちらも、ただのボックス形状ではなく
スリット等の飾りが入っているところに注目。

インマニとスロットルボディの連結ボルト。
このあたりのボルトも、独自の形にこだわる。

オイルレベルゲージも、製作されたもの。
ちょっとしたことだが、こういう部分が、
マニアにはたまらない!?

バッテリーの抑え部分。バーもそうだが、
ネジ部分もテーパー状にした形状を持っている。

最新のエンジンルーム。デリバリー部分の意匠が変更されていた。
これは、石川さん自身が撮影して、Facebookに掲載したものを
ちょっとだけ加工しました。

 


石川技研


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