当時、総力特集のつもりだった
ROMチューンというものは
その後ドンドンと変貌を遂げていく!

現在では、メーカー純正ROMを入手することが困難になり、
アフターマーケットの基盤を使用して、
新しいROMチューンとも言うべき手法が誕生し、
当時とは比較にならないくらいの精度で、
セットアップすることが可能になっています。
ただ、1991年当時は、まだまだ『ROM』というのは、
謎に満ちたデータ領域でありました。
知ってるヒトは知っていると思いますが、
『ROM』というのは、リードオンリーメモリーの略。
読むだけの単能選手でございます。
ですから、生ROMと言われるパーツを入手して、
そこに新たなデーターを書き込むことで、
エンジン仕様の変更に応じた
点火時期&燃料制御を可能にするというもの。
当初は、メーカーサイドが極秘扱いにしていたものが、
いつのまにか流出に次ぐ流出で、
一般市場にデーターがドンドコと流れ出したわけです。
とはいっても、基本的な制御部分や、細やかな制御という分野が、
『ROM』だけでは変更しきれない等の欠点もありました。
しかしながら、そいつをコツコツと手探り足探りで、
制御方法を拡大していったわけです。
ま、『ROM』のことは、これくらいにして、
今回紹介する「コンピューターチューン1991」では、
無機質な『ROM』を、どうやってビジュアル化するか?
と、いろいろと考えた結果の誌面展開を、
楽しんでいただければと思います。

ロムチューン
峠を巡りて
夜も……すがら
いい句ですなぁ〜。
そのなかでも印象深いのは、お皿に乗った『ROM』料理。
ウエッジウッドの小皿に載せた2個の『ROM』に、
山椒の葉とブラウンソースがかけられ、
吉野杉のお箸に、バカラのショットグラス……。
な〜んなんだ〜?
ナニがど〜して、ど〜なってんだ〜?
であります。
ま、シャレですよ、シャレ。

あ、パソコン内部の写真がありましたが、
これは、マッキントッシュCXのものでした。
国産パソコンではこう整然とは行きません。
スティーブ・ジョブズならではのこだわりが、
基盤の配置具合まで行き届いたものでした。
その他、昆虫図鑑的に虫ピンで留めた『ROM』や、
ネオン管で幻想的にしたもの、
1円玉を敷き詰めたバック、
フランスパンに挟んだ『ROM』……とまあ、
やりたい放題でございます。
でも、撮影は非常に楽しかった思い出があります。
これくらい道から外れても、ジェンジェンOKっ!
そういう気分が120%でしたから(笑)




























|