ぜ〜んぶ実費でやる
パーツ比較の本音比較テスト
……これ、業界のタブーですけど!?

ザッザカザ〜ッと、誌面に目を通していただくと、
「あ、そう、よくある雑誌の企画のパーツ比較テストねっ」
「一般的な手法だよね〜」
「パーツメーカーさんから、製品を提供してもらって、
いいところを紹介して、ライバル製品と比較することなく、
どっちも、よくできてますよ〜ってやつ……ね」
そんなふうに思われる方が、99.9%いらっしゃると思います。
ま、当然ですよね。『業界の常識!』ですから。
パーツ提供してもらって、それで記事作って、
悪いことかけるワケがありません。




………………ということが、ずっと気にかかっていました。
だから、CARBOYでは、そういう比較テストというやつには、
手を出さないでおこう。うん、それが賢明だ。
ずっと、そう思っていまいたが、
あるときの編集会議で、このクレバーな選択が、
どうにもこうにも、腐ったオトナチックで、
嫌になってしまったんです、ハイ。
で、編集会議の席上で、
「エ〜ッ、今回のメイン企画は、『パーツ比較テスト』ですっ」
と藤本が言うと……一同シーンッとして……。
「藤本さん、本気ですか?」
「なんか、悪いもの食べませんでした?」
ま、そ〜ゆ〜雰囲気なわけです(笑)
で、明確な条件を提示しました。
1、使用するパーツは、編集予算で購入する。
2、メーカーさんには、『本気でテストしますっ』と言う。
3、その結果がどうであれ、『誌面で公開しますっ』と言う。
4、それがイヤなら、『降りてもらって結構ですっ』と言う。
とまあ、そんな具合でした。
で、実際にテストを始めたわけですが……大変でしたね。
サスペンション、マフラー、バケットシート
と、3項目のテストを行ったわけですが、
その結果は……ま、内容を読んでいただくとして、
お金がかかりました(笑)




で、本音のホンネで、書いている文章を引用します。
◇ ◇ ◇
実は......CBにかかってくる電話の34.5%が読者からの電話だ!」
そのなかの85.6%という非常に高い率で、パーツ選びの相談がある。
でもって、CBがその電話に適切に答えられるか?というと.....
それがまた、なんともかんとも、かなり心もとなくなってくるわけ
だいたいにして、その24.3%くらいしか正確に答えられていない。
そこで登場したのが、今回の超過激パーツテストなのだ。
どこが過激かというと、まず、これが比較テストだということ……
どっちがいい?とパーツを比べてテストしちゃうのだから、
このテスト方法が業界のタブーといわれているのもよくわかる。
それに、だいいちこの種のテストはマルビなCBには金がかかりすぎる。
例えばシートテストに要したガソリン代だけでも、
3万4285円もかかっている。
ほかに高速代が2万3850円、
それに......もちろん、これらには、
あの忌わしい消費税は含まれていない。
CBが、もてる財力をすべてつぎ込んだのが、
この大比較・・・・・・なのだ
この8月号が売れないと、CBはかなりの別地に追い込まれる?」
◇ ◇ ◇
ま、こういう具合で、前代未聞の本気テストをやったわけですが、
この企画は、今後も何度か続きます。
でも、社運(編集部運?)をかけてやる割には、
地味な誌面になってしまうのが、欠点といえば欠点ですか〜(笑)
ちなみに、藤本は、こういう面倒くさい企画には、
あまり関わりたくないので、最初にドバーンッ!と、
構想をぶち上げただけで、さっさと楽な仕事にサイドステップしておりました。
一番大変だったのは……バケットシートテストで、一般道&高速を駆使して、
一脚あたり300km OVERテストを、やった渡辺クン……かなぁ。



|