マジでやります パーツ徹底大比較テスト
1989年08月号

ぜ〜んぶ実費でやる
パーツ比較の本音比較テスト
……これ、業界のタブーですけど!?

 

ザッザカザ〜ッと、誌面に目を通していただくと、

「あ、そう、よくある雑誌の企画のパーツ比較テストねっ」

「一般的な手法だよね〜」

「パーツメーカーさんから、製品を提供してもらって、
いいところを紹介して、ライバル製品と比較することなく、
どっちも、よくできてますよ〜ってやつ……ね」

そんなふうに思われる方が、99.9%いらっしゃると思います。
ま、当然ですよね。『業界の常識!』ですから。
パーツ提供してもらって、それで記事作って、
悪いことかけるワケがありません。

 

 

………………ということが、ずっと気にかかっていました。
だから、CARBOYでは、そういう比較テストというやつには、
手を出さないでおこう。うん、それが賢明だ。

ずっと、そう思っていまいたが、
あるときの編集会議で、このクレバーな選択が、
どうにもこうにも、腐ったオトナチックで、
嫌になってしまったんです、ハイ。

で、編集会議の席上で、
「エ〜ッ、今回のメイン企画は、『パーツ比較テスト』ですっ」
と藤本が言うと……一同シーンッとして……。

「藤本さん、本気ですか?」

「なんか、悪いもの食べませんでした?」

ま、そ〜ゆ〜雰囲気なわけです(笑)

で、明確な条件を提示しました。

1、使用するパーツは、編集予算で購入する。
2、メーカーさんには、『本気でテストしますっ』と言う。
3、その結果がどうであれ、『誌面で公開しますっ』と言う。
4、それがイヤなら、『降りてもらって結構ですっ』と言う。

とまあ、そんな具合でした。

で、実際にテストを始めたわけですが……大変でしたね。

サスペンション、マフラー、バケットシート
と、3項目のテストを行ったわけですが、
その結果は……ま、内容を読んでいただくとして、
お金がかかりました(笑)

 

 

 

 

 

で、本音のホンネで、書いている文章を引用します。

   ◇       ◇       ◇

実は......CBにかかってくる電話の34.5%が読者からの電話だ!」
そのなかの85.6%という非常に高い率で、パーツ選びの相談がある。
でもって、CBがその電話に適切に答えられるか?というと.....
それがまた、なんともかんとも、かなり心もとなくなってくるわけ
だいたいにして、その24.3%くらいしか正確に答えられていない。

そこで登場したのが、今回の超過激パーツテストなのだ。

どこが過激かというと、まず、これが比較テストだということ……
どっちがいい?とパーツを比べてテストしちゃうのだから、
このテスト方法が業界のタブーといわれているのもよくわかる。

それに、だいいちこの種のテストはマルビなCBには金がかかりすぎる。

例えばシートテストに要したガソリン代だけでも、
3万4285円もかかっている。
ほかに高速代が2万3850円、
それに......もちろん、これらには、
あの忌わしい消費税は含まれていない。

CBが、もてる財力をすべてつぎ込んだのが、
この大比較・・・・・・なのだ

この8月号が売れないと、CBはかなりの別地に追い込まれる?」

   ◇       ◇       ◇

ま、こういう具合で、前代未聞の本気テストをやったわけですが、
この企画は、今後も何度か続きます。
でも、社運(編集部運?)をかけてやる割には、
地味な誌面になってしまうのが、欠点といえば欠点ですか〜(笑)

ちなみに、藤本は、こういう面倒くさい企画には、
あまり関わりたくないので、最初にドバーンッ!と、
構想をぶち上げただけで、さっさと楽な仕事にサイドステップしておりました。

一番大変だったのは……バケットシートテストで、一般道&高速を駆使して、
一脚あたり300km OVERテストを、やった渡辺クン……かなぁ。

 

 

 

 

 

 

 



■ 今だから話せる秘話(笑) ■


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よろしかったら、お願いします。


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