創刊以来、100号目を迎えた
CARBOYというヘンテコ雑誌
だから、思いっきり偏向報道??

やりたい放題……でありますっ!
なにが?という方は、以下の特集を見ていただきたい。

’88CB 楽しく走ろう宣言!!……なんのこってす?
んで、次の見開きはというと……
『’88年もオマーリさんと仲良くしたい……』
ナニ言ってるんですぅ。
とまあ、フツーは考えるワケですが、
ちゃ〜んと、考えてはいるみたいです(笑)
冒頭の文章は、こうでありました。
『イヤ〜〜〜! どーもどーも、どーものどーもです。
夢中でこんなへんてこりんな雑誌を作っているうちに、
いつのまにか100冊目になってしまいましたぜ。
最初は、こんな雑誌、売れるんだろうか? すぐにでも
廃刊になるんじゃなかろーか……なんて思ってたのが、
あれよあれよというまに、末は博士か大臣かってくらい、
みささんの支持と熱い連帯をいただいたおかげで、
アッというまに100冊目のCARBOYを出すことになりました』
本音の本気でありました。
オマーリさんのページでは、次のようにも述べております。
『CARBOYは、クルマをとおして、いろんな人間の考え方や、
生き方、あるいはこだわり方を知りたいんだ。
ゼロヨンやるために、メシ抜きで必死でチューンするヤツ、
峠に行くために、自分の嫁さんに頼み込んで、
毎日、一生懸命仕事するから……たんて約束してるヤツ、
こんな楽しいヤツラと付き合っていきたいんだ。
(中略)
たった一冊のクルマ雑誌がナニを考えようが、ナニを言おうが、
世の中変わんないかもしれないけど、なんにも言わないよりは
マシじゃないかな……』
こ〜ゆ〜ふうに、好き勝手なことをくっちゃべっているわけですが、
こういう頭のネジがぶっ飛んだ企画をする『前段階』というものが、
実は存在しておりました。

当時、走り屋対策で、非常に厳しかった岡山県警の交通機動隊本部に、
藤本、行ってまいりました。
雑誌に掲載していた『鷲羽山ドライブウエイ』に関する苦情があると、
ファニーレーシングの花土さんから連絡があって、
「じゃ、行きましょうか!」と、二人で交通機動隊本部に行ったことがありました。
ま、当然といえば当たり前ですが、入室するなり
「困るんだよな〜、こんなこと書かれると。鷲羽山を何分で走る
なんてことが、雑誌でやられると、真似するヤツがわんさか出てきて、
事故とか、そういうことの原因になるんだよ。おかしいんじゃないの?」
少し前に、全開ダーマンという企画で、鷲羽山ドライブウエイを
取り上げた件がキッカケだった。
ま、最初はおとなしく、
「そうですね〜、おっしゃるとおりですぅ」
そんな感じで受け答えしていたのだが、
徐々に藤本節が出始めました。
「ま、おっしゃることはわかりますが、あくまでも警察側の
建前ですよね〜。取締やったとしても、その場所ではアクセル抜きますけど、
そこを過ぎれば、踏みますよ。スピードってやつへの渇望は、
男にとっては、SEX同様に、本能に根ざしてるんですよ。
だけど、無茶苦茶なスピード出しちゃダメだよ。
ブレーキもきちんと強化して、曲がるサスペンションにして、
赤信号は守ろうよ……そんなことを、警察じゃなくて、
不良の先輩が言えば、効き目があるんですよ。
CARBOYって、近所の、不良の先輩なんですよ。
警察も必要だと思いますけど、不良の先輩も必要なんです……」
とまあ、いろいろと、価値観の違いで切り結ぶわけです。
そんなこんなの経緯があったもんで、100号目の節目に、
好き勝手なこと言わせていただきましょ!
……というのが、ウラの裏事情でありましたよ(笑)

んでもって、次の見開きは
『’88年 見果てぬ……夢』であります。
出ましたね〜、お得意の峠からの夢見心地カットです。
クルマ雑誌ごときが、『夢』を語るな〜っと、お叱りを受けそうですが、
こういうことを、ついついやってしまうわけです。
クルマ雑誌なんですよ、だけど、いや、だからこそ、
クルマを通じて、いろんな人間の感情や、考え方、
100人いれば101通りの生き方が存在するという信念で、
雑誌を作り続けるわけであります。
そういうのがなければ、やってられませんよ。
どこのクルマが何馬力出たとか、
こんな新製品がでましたとか、
……そんなことばっかりじゃ、仕事というものは、
やってられませんよ(笑)





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