松阪のカリスマ先輩に遭ってきた

大北さん(三重県)

地域のカリスマ先輩は
自分の世界を再構築することと
後輩のためにナニかできないか……と

突然訪問シリーズ……とでも言えばいいのでしょうか、
本当に突然に訪問させていただきました。

三重県松阪のカリスマ先輩『大北さん』であります。

その昔、近辺では有名な不良さんでもあり、
クルマのスタイルメーカーでもあった大北さんは、
松阪周辺のクルマ好き(改造好き?)の間では、
つとに有名だったし、知り合いでなければ、
目を合わすのはちょっと遠慮させていただきたい……。

そういう存在だったと聞きました。

全国各地に、そういうカリスマ先輩がいらっしゃいます。

以前、タックインの有元さんに聞いたのは、
「ウチの高校の先輩に、メッチャカッコイイ先輩がいまして。
それで、その先輩に憧れて、REをいじるようになったんです。
ま、僕はあとでL型というか、スカイラインの方に行きましたけど、
その先輩が、ちょっと怖すぎる感じで、でもかっこよくて。
憧れでしたよ。エッ? 誰かって? 藤田先輩ですよ」

そうですかぁ、藤田エンジニアリングの藤田さんも、
岡山では、カリスマ先輩だったんですね〜。

 

その昔、講談社から「走り屋バトル伝説」という本を出したことがある。
そのなかには、いっぱいのカリスマ先輩が登場した。
峠の有名人をアウト側の斜面から抜いていく。
しかも、そのときにサイドミラーを畳みながら……。

そんな古きよき時代が、あったんですよ。

大北さんを知るひとから聞くと、
ヤバイ話も多いのだが、面白いな〜と思ったのは、
地域のイメージリーダーであったこと。

「ボクはね、雑誌が好きなんです。アメリカの雑誌とか、
そんなのをずっと見てて、そのなかで印象的だったり、
カッコイイなと思ったりした記事や写真、一枚のカットを
時間をかけてじっくりと見ていて、忘れた頃に、
そのカッコ良かった印象や、イメージを、
他のモノやカッコよさと組み合わせて、
自分的なものを作り出すというか、
そういうやり方で、いろんなクルマを作ったんです」

そのカッコよさは、好き者の間では評判になる。

真似する人間がドンドコ出現する。

そういうもんです。

そんな大北さんが、ナニをどう間違ったか(?)、
普通の仕事をして、ン十年。
おかしな言い方ではありますが、
まっとうに仕事を勤続されました。

しかしながら、角が取れた年齢に達すると、
「これでいいんだろうか?」
「このままでいいんでしょか?」
そんなふうに、自分に問いかける回数が増えてくるもんです。

で、趣味のバイクいじりが講じて、
商売ベースではとてもやれない仕事を、
知り合いから受けたりしながら、
自宅のスペースを使って、ハーレーモディファイを
やっている……というのが現在だそうであります。

 


そして、であります。

最近購入したクルマが、
R35GT-R。

知り合いに勧められて、乗ってみたら、
「コレ、いいかも」
不惑を過ぎてのGT-Rデビューしたというんです。

「最初は、乗り心地が硬くて、ラジアルにしたんですけど、
そこからもうちょっと……次に行きたいです(笑)」

地元のオーナーを誘って、ツーリングクラブ的な活動も始めた。

「以前は、自分が! 自分がっ!!ということばかりだったんですけど、
最近になると、若い人のためになにかできないかな〜と(笑)。
歳をとったと言われればそれまでですけど、なんとなくそんな
気持ちになってる自分がいるんですよ」

やっぱり、カリスマ先輩であります。

人間ってやつは、年齢を重ねていくと、
ただただ意固地になるタイプもいるし、
ヒトのためになにかできないか?と
考えるタイプも存在します。

不良先輩は、不良育ちだけに、
現役不良君のために、なにか役に立てないか、
クルマという道具を使って、
楽しむという方法を伝えられないか?
そういうコトを考えて……ま、それも自分の楽しみですが。

 

思いがけずに、ジャンルは少し違うものの、
カリスマ先輩の、不惑超え話を聞くことができました。






■ Human being Link ■


↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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