完全にグリップを失ったマシンが、
右に左に大きく蛇行しながらスタートした
0→1000mタイムアタック第4戦は
ウエット路面ながらも好タイムをマーク……
とんでもない話であります。
以前、「CARBOY0→400mの雨レース」を
HPで掲載しましたが、
それどころの話じゃありません。
0→1000mですよ。1kmですよ。
とんでもない話ですが、当時は、そのまま突っ走ってしまったんですね。
いまだったら信じられない話であります。
当然、中止だったでしょう。
ま、当時からドライバーズミーティングをやっていた藤本ですが、
その場で「今日はどうしましょう?」と聞いたのかどうかは、
記憶にありません。でも、そういう話が
出る雰囲気ではなかった……そんな気が致します。
優勝したのはTRSイタバシサニー、2位がABR RX-7ターボ、
3位はRS吉田3.1LZ……。
それぞれ0→1000mタイムは23秒台。1位から3位までの
タイム差は0.25秒弱。
同様に、0→400mタイムは13秒台。
前回のCARBOY0→1000mでのSAKOレーシングのタイムと
比較すると、それぞれ19秒636&10秒839。
つまり、0→1000mで4秒、0→400mで3秒ほどのタイム差がある。
んっ?? 0→400mで3秒差で、0→1000mで4秒差ということは、
400→1000mで1秒しか変わらないということになる。
これ、スゴイことじゃないでしょうか?
冒頭に記したように、
『完全にグリップを失ったマシンが、
右に左に大きく蛇行しながらスタート』
しているわけである。危険です、アブナイです。
でも、誰も止めないわけです。
ま、主催者が「GO!」サインを出したら、
ドライバーは「全開スイッチON!」なんですよね〜。
そのうえで、400→1000mを10秒程度で走りきってしまうわけだ。
いやあ、とんでもないことをしていたんだ……と、いまさらながら、
身震いしております。
いやあ、上の写真を見ると、RS吉田さんちは、スリックじゃないでしょか?
当時、よくあったレーシングスリックであります。
ドライバーは、どんな気持ちだったんでしょね?
スタート直後ならいいけれど、その後の400m以降は、どんな…………。
RS吉田さんというと、思い出すことがあります。
ギャルズCARBOY0→400mというイベントをしたときのことですが、
パドック場所で、Mレーシングのクルマが、急激なバックを始めて、
後ろにいたクルマに、けっこうなクラッシュ!!
ドア部がベッコンッ!と凹んだのを、藤本は目撃しました。
「あ〜、ヤバイことになったな〜、どう処理すればいいかな?」
と、ノミの心臓をドキドキさせながら(笑)、近づいていった。
と、そのとき、ぶつかったMレーシングのウインドウがクルクルッと下がって、
窓から顔を出した光田さんが……
「お、スマンッ!」
とひと言。
そのまま、スタート地点に向かっていってしまった。
RS吉田の吉田さんや、スタッフが、呆けたような表情をしていたことを、
なぜか覚えている。もちろんのこと、歩み寄りかけていた藤本も、
スーッとデクレッシェンドしたことはいうまでもありません(笑)
ということで、次回のCARBOY0→1000m最終編に続きます。
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