中井が勝ち、村尾がグランド決定
雌伏野郎が表舞台に飛び出てきた
……時代のドリコンGPでしたっ!

栄光と挫折と言う言葉は、
ウラオモテ的に使われることが多いのだが、
人生勝った負けたの確率論で言えば、
負けることのほうが、圧倒的に多い。
つまり、大抵の人間の人生というものは、
七転び八転び……なんであります。
栄光を掴む人間の数は、
ごく少数に限られていて、
挫折を味わう人間は数え切れない。
ま、そ〜ゆ〜もんです。

しかしながら、人間というメカニズムは、
そんな現実を認識していながらも、
『いつかは、オレも……』
『オレだって、もしかしたら?』
というような『希望』というものを
持たせる仕組みになっております。
雌伏○年といった言葉があるように、
恵まれない時代を過ごしていれば、
いつか、栄光を集中にすることができる
……かもしれないわけです。
しかしながら、今回紹介する
1992年度のグランドチャンピオン決定戦では、
ふたりの人物にスポットが当てられました。
AE86を駆り独自の境地を展開する中井 啓、
そして根性くんと呼ばれる無冠の帝王、村尾慎吾。
両者ともに、そのポテンシャルの高さや、
独自のドリフト技術を評価されながらも、
どうしても、てっぺんを取ることができなかった存在でありました。
そんなふたりが、どうして表舞台に躍り出てきたのか?
そのあたりは、本編をご覧いただければ……幸いです(笑)










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