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織戸選手のドリコンGP GC記念碑

1990年12月号(スポーツランド山梨)

初のグランドチャンピオン決定戦を
制したのは、筑波に続いて、強烈なインパクトで
ギャラリーに訴えかけた織戸 学の『魂』でした!

 

後にも先にも、優勝インタビュー時の写真を、
これほど大々的に扱ったことはありません。

しかしながら、それだけ、現場の雰囲気が、
感動的であり、象徴的でもあり、
心が揺さぶられた……のです。

現在では、レーシングドライバーとなった
織戸選手が、前回の筑波ドリコンGPの
勢いを駆って、スポーツランド山梨に
乗り込できて、その勢いに加速度をつけて、
ドリコンGPで初のグランドチャンピオンを獲得。

あらためて、このときの記事を読み返してみると、
最終戦の優勝ドライバーである宮原選手、
サンタドリの栗原選手、転倒リベンジの西村選手、
S130Zのツインドリを魅せる山口&大浜コンビと、
本当に特徴とインパクトのある選手軍が登場していた。

そして、当年度の各地の優勝ドライバーである、
M3からAE86に乗り換えた小林選手、
中山から遠征の森選手。
それに加えて、最終戦の宮原選手が、
グランドチャンピオン決定戦を行ない、
最終的に織戸選手が勝ち抜けたわけだ。

ま、レースの順列組み合わせ(?)を、
簡単に言えばそういうことなのだが、
ドリコンGPという代物は、
ただただタイムで勝敗が決まるものでも、
派手なアクションで明暗が分かれるものでもない。

なんというか、言葉ではうまく表現できないのだが、
その場、というか、サーキットの雰囲気といいますか、
ギャラリーの気持ちといったらいいのか、
そういうものを、味方につけるだけではなく、
ギャラリーと一緒に作り上げていって、
そいつを最高潮に押し上げてゆき、


結果として、それがパンパンに膨らんだところで、
一気に破裂させて、カタルシスを共有する……。


ま、無理矢理に言葉にすれば、
そういうことになるのだろうけれど、
勝敗を決めるのは、『気分』を
最高に高めることができるドライバーなのだろう。

以前、CARBOY Returns!の原稿にも書いたのだが、
ドリコンGPに参戦してくるドライバーは、
サーキットに到着するまでに、
『気分』を自力で高揚させながらやってくる。
同類を見かけたら、FUCK YOU中指を立てながら、
意味もなく「ヒュー、ヒューッ!」と
奇声を発しながら、やってくるわけです。

サーキットに到着して、自身の出走順が
まわってくるまで、懸命に自分自身の
テンションを高めながら、一気にアクセルON!

そして、自分自身のテンションと、
満場のギャラリー諸君のテンションが、
同じベクトルでグイッ! グイッ!! グイイッ!!!
と上がっていくことで、初めて成立するイベントなんです。
ドリコンGPというのは、そういう『場』なんです。

そんななかで、満場のギャラリー諸君と
自分のハイテンションを最高に共有できたのが、
グランドチャンピオンであり、織戸選手でありました。

いやあ、しかしながら、織戸選手というのは、
まことにもって得な性分というか、性格といいますか、
ドライバーとしての『華』を持って生まれた存在でありました。

ハンドマイクを手にしながら、ギャラリーに御礼をいう
ドライバーのなかで、これほど、その場の人間に支持された
存在というのは、稀有でありましょう。

ビッグなレースを観戦にいったギャラリーではありませんでした。
著名なレーシングドライバーのファンが詰めかけた大会でも
ありませんでした。しかしながら、その場にいたギャラリーと、
ハイテンションなドライバーが、ある種の感情を『共有体験』
できたレースであったことは、間違いありませんでした。

前代未聞のイベントが立ち上がって、あっという間に
全国の何十万人のココロを鷲掴みにし、
そこに集う強烈な素人集団のなかから、
思いもかけないスターが誕生する。

言ってみれば、コイツはある種の
アメリカンドリームでありましたよ。

その後のドリコンGPの歴史、そしてその次の
ドリフト世代が、誕生していく最初で最大の
ターニングポイントになった……ちょっと大げさか(笑)

ま、そんなこんなの1990年度最終戦。
ドリコンGP初のグランドチャンピオン決定戦の
模様を再録させていただきました。

いま、見ても、感動した気分を、思い出します。

☆織戸 学グランドチャンピオン決定戦の模様

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