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USA産のプロストックボディ出撃!

1991年10月号(FISCO)

HKS ZERO DRAGが先鞭をつけた
USA製パイプフレームシャシー
CARBOY0→400mで増殖!?

 


『凄い時代になってきたもんだ』

冒頭に、そのように記述した。
そして、それは、偽らざる心境でありました。
谷田部の自動車試験場から始まった
CB良い子ゼロヨン大会が、次第に過激化し、
TURBOという魔法の起爆剤を得たうえで、
切った貼ったのチキチキマシン製作、
そして、その激戦のなかから、
フルパイプフレームボディが出現し、
さらなる高みを求めて、
USA製のフレーム&ボディが、
CARBOY0→400mに登場することとなる。

先般紹介した「HKS ZERO DRAG」の出現は、
HKSさんというトップメーカーさんでもあり、
レーシングカーを作り出す土壌からも、
「ま、ま、そ〜ゆ〜コトも、あるでしょ」
そう考えていたわけですが、
ここにきて、一気に形勢が逆転致すことになります。

……そうです。

『ESCORT300ZXの登場』

でありました。

ESCORTさんといえば、埼玉に本拠を構えるTUNINGショップ。
CARBOYが創刊して間もなく、取材をお願いした
マウントさんの後継者でもある塩原さんのお店であります。

そのESCORTさんが、ピッカピカのNEWマシンを持ち込んできました。
フルパイプシャシーとプロストックカウルを装備した、
ホンチャン本物のドラッグマシンでありました。

FISCOのパドックに、ESCORTのトランポが到着したとき、
まわりの人間は呆気にとられました。
「え? えっ? ええっっ?」であります。

 

ここで、予選終了時の上位3台のマシンの
タイムを見てみることとしましょう。

1位は、ブリッツエスコート300ZX     8秒676
2位は、リバーウエストJR130       8秒739
3位は、ランナップスポーツカキモトZ   9秒078

であります。

そして、0→200mの区間タイムを見てみると……。

1位は、ブリッツエスコート300ZX     5秒495
2位は、リバーウエストJR130       5秒569
3位は、ランナップスポーツカキモトZ   5秒684

200→400mの区間タイムは……。

1位は、ランナップスポーツカキモトZ   3秒088 
2位は、ブリッツエスコート300ZX     3秒149
3位は、リバーウエストJR130       3秒170

となります。

シェイクダウンだということを考えても、
ブリッツエスコート300ZXは、0→200mの区間タイムで速く、
ランナップスポーツカキモトZは200→400mの区間タイムで速い。
ということになります。

一概に言うことはできないと思いますが、
この、ほんの僅かなタイム差、タイム傾向に、
これまでのCARBOY0→400mと、これからのCARBOY0→400mの
『分水嶺』があったような気がします。

 

1991年という年度は、それまでの『ゼロヨン勝負』から
『DRAG RACE化』への転換ポイントだといえるでしょう。

このときの、いろいろなエントラントの裏話といいますか、
そういうものは、たっぷりとありますので、
回を改めてご紹介したいと思います。

今回は、1991年度のCARBOY0→400mの
ザックリとしたご紹介まで……。

 
 
 
 
 
 



↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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