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L型TURBOが挑む8秒WORLD!!

1990年2月号(FISCO)

OHC2バルブエンジンが
どこまで発展していくのか?


L型のチューニングで、一番面白いのは、
メーカーが作った特殊パーツで性能アップしてきた
というよりも、市販のパーツやショップオリジナルの
パーツを組み合わせながら進化してきたことだろう……。

記事のなかで、このように述べました。

1990年という時代は、いまから言えば、30年前のこと。
その後登場するRB26DETTや2JZというエンジンと比較して、
OHC2バルブというL型は、非常にプアな競技エンジンだと
言うことができると思う。DOHCのほうが、4バルブのほうが
基本的に有利であることは言うまでもない。

しかしながら、チューニングというジャンル、
日本が当時置かれていた状況、
ドラッグの生みの親であるアメリカとは、
全く異なった状況のなかで育ってきた日本のドラッグレースにおいて、
L型というエンジンが持っていたポテンシャルは、
非常に注目すべきポイントでありました。

当時、最強といわれたランナップスポーツZは、
ターボパワーを付加して600馬力!という
当時としては想像だにできなかった数値を公表していた。

そして、この数値が、あれよあれよという間に、
800馬力となり、RB26DETTの参戦によって、
1000馬力という状況に突進していくことになる。

 

さて、ドラッグレースの勝敗が、パワーによってのみ
決定されるなら、これほどつまらないレースはない。
そうでないからこそ、異なる価値観や、違った考え方が
激突するからこそ、レースは複雑化し、面白くなる。

圧倒的なパワーを標榜するランナップスポーツZに対して、
サスペンションやクルマのセットアップで対抗しようと
ランナップ一強阻止に立ち上がった(?)のが、
大阪堺市と近接する和歌山市の河西モータースサニーだった。

軽量ボディ、そしてトラクション確保といった手法で、
パワー差を埋めようとするライバルの登場は、
ギャラリーにとっては、非常に興味津々の展開となった。

 

 

 


そして、ノウハウでは勝負できないと考えたプライベーターは、
両者とは異なったアプローチを採用した。
「アメリカからクルマを買っちゃえばいいじゃんっ!」
でありました。面白い。単純だけど、効果的な方法であります。

いろんなひとが、様々な方法で、ひとつのカテゴリーレースに
チャレンジする。それは、どちらが正解か……という問題ではなく、
人間という生物が有している多様性の問題なのだと思います。

そういう意味では、混沌としていると思われていた時代だからこそ、
それぞれの思惑が、どのように展開していくのか?ということを
ワクワクしながら『見物』することができました(笑)

 


 

 



↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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