ビショビショの路面で、
ドラッグスリックが空転
……そりゃ、当たり前ですよ!
先日は、FISCOでの8秒台というタイムのことを
当時を振り返って、あらためてびっくりしたという話をした。
バーンナウトなし、VHTなしのサーキット路面で、
8秒というラインに到達していたマシン&ドライバーの凄さを
再認識した……わけだが、今回は、まったく逆のことを。
雨、である。
下の写真を見ていただきたい。
我ながら、なんて誌面づくりがうまいんだろうと
自画自賛(誰も言ってくれないので……)しましたが、
彼女の表情、ガードレールの具合、
そして、雨のなか優勝したマシン&ドライバーと、
ギャラリーの記念写真。
そして、写真撮影している水浸しのコースを走る
ドラッグマシンの水しぶき具合……。
ま、雨なもんで、走り写真も、バーンアウトの迫力写真も、
な〜んもない状態で誌面づくりをしなくちゃいけないんで、
必死で、フィルムを探しまくって、なんとかしないと……と、
あがいた結果なんですけど、ね。

21年もCARBOY0→400mをやっていると、
その日のコンディションが悪いときもある。
JDDAをやり始めて16年目。
ほんとうに、雨という厄介者には、
振り回され続けている。
仙台ハイランドでは、JDDA開催時には
スタートからゴールまで、フルVHT路面を作って、
国内唯一のコースコンディションを作ることを目標にしてきた。
だが、である。
CARBOY0→400mをやっていたころは、
雨でも走っていただいた……いや……もう……なんと言っていいか、
メチャクチャでござりますがな〜、であります。
もちろん、ドライバーズミーティングの際に、
「雨ですから、走る、走らないは、任意です」と言っている。
でも、GOサインが出たら、ドライバーは最速タイムを目指します。
いまとなっては、考えられない状況だった。
JDDAなら、雨どころか、路面が湿っていたら、即走行中止。
コース全面でなくても、走行ラインのどこかが湿っていたら、走行中止。
これが、ドラッグレースの常識であります。
ウエット路面を走るために、ホーシングを組んだり、
ドラスリを履かせているわけじゃありません。

でも、当時は、雨でも、走りました。
CARBOY0→400mは、CARBOY編集部の編集予算で、
行なっていたイベントでした。
当時、FISCOを使った場合『300万円企画』と呼ばれていました。
雑誌の企画ですから、エントリーフィは無料。
しかしながら、コースの賃料、駐車パドックの賃料、
スタッフの交通費、宿泊日当……と、
様々な経費がかかりますが、その総額が、約300万円でした。

で、300万円かけて、
「あ、雨ですんで中止にします!」とは、言えませんでした。
中止にすれば、ローダーからクルマを降ろさずに、
「じゃ、お疲れ様〜!」と、蜘蛛の子を散らすように解散になります。
じゃ、CARBOYの誌面はどうなってしまうんでしょ?
1回ゼロヨンイベントを開催すると、メカとターボで20Pずつ。
計40Pを使った企画展開をしていました。
それが、パドックのニコパチ写真や、誤魔化しのエンジン写真で、
埋まるわけはありません……ま、当時、RRCでも、雨でも走行してました。
お互いに、オーガナイズするということは、そういうことなんでしょ。
ドリコンGPを始めた頃は、神に感謝しました。
「このイベントは、雨でも……いけるっ!」
完全にこっちサイドの言い分ですが、真剣にそう思いました。
ウエット路面に苦しめられたマシン、
クラッシュしてしまったドライバー、
ずぶ濡れになってセッティング変更したメカニック、
傘を指しながら観戦したギャラリー。
そういうひとを、あらためて収録したいと思いました。
たまたま、コンディションが雨だっただけのことで、
やる気とガッツは、ドライコンディションのときと、
まったく変わることはなかったはずです。
ということで……CARBOY0→400m in the Rain開幕です!

おっと、CARBOY0→400mの話ですね。
このあと、CARBOY0→400m総集本を作ったことがあります。
そのときは17年分のゼロヨン記事を集大成したのですが、
あまりにもページ数が多すぎて、雨の開催のときは、
1ページで済ませました。ごめん。
タイムもそうだし、写真もダメでしたし(雨だから当然)、
……でも、このホームページでは、せっかく参戦してくれた
ドライバーやスタッフのために、全ページ紹介しようと思います。




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