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ついに出た9秒台! 河西サニーの快挙!!

1988年1月(FISCO)

2年ぶりに達成した大記録
450馬力のL型改が叩き出した
9秒74というタイムの衝撃!!

このときは、興奮した。
待ち望んでいた『9秒』というタイムゾーンに
国産改造車が到達したわけだ。

谷田部でビルドサニーが10秒中盤のタイムをマークしてから、
タイム競争は過激度を増していったわけだが、
10秒フラット付近のタイムは出るものの、
なかなか9秒台への突破はならなかった。

ジリジリするような、
イライラとさせるような2年間という
年月を経て、ついに9秒マシンが登場したのだ。

興奮しないほうがおかしい(笑)


ここで、当時の記事を再録させていただきます。
あんまりいい文章ではないけれど、
当時の『気分』がお伝えできるかもしれません。

  ◇     ◇     ◇

出た! そう、ついに9秒台がFISCOで出たんだ。
TBOチョロQ Zが10秒190をマークしてからちょうど2年。
何年も、何年も、
「今日こそは9秒台が出るかも……」
そう思いながら、ここまできた。

ビルドサニーが10秒台に突入したとき、
9秒台ってのは、とてもじゃないけど、
ボクたちにゃ手が届かない記録って感じが
したんだけど、TBOチョロQ Zを先頭にして、
ズラッと10秒前半をマークしたCARBOY0→400mを
経験してからは、9秒台ってのは、いつ、
どのマシンがマークしてもおかしくない記録の
ように思えてきたもんだ。

だけど、いつ? だれが?
……そう思いながら2年の歳月が過ぎた。

河西サニーがスタートした瞬間の迫力は、
新しいゼロヨン時代の幕開けを予感させるのに
充分なインパクトを持っていた。

初めて10秒台の走りを目の前にしたときの
衝撃と同じくらいのショックを
ギャラリーにアタてくれたのだ。

(中略)

いま、8秒台ってのは、
ずーっと向こうの、手の届かないところにあるような気がする。

でも、ひょっとすると、ひょっとしてしまう。

その向こうにあるのは……少しずつ本場のトップフューエルマシンの
テールが見えてくる?

  ◇     ◇     ◇

 

 

しかしながら、今回のCARBOY0→400mの
ページ構成を見てみると、非常に面白い。

優勝したマシンをトップに持ってくるのは
当然のことではあるのですが、
河西サニーの連写写真をトップに持ってきて、
その次の見開きは、またもや河西サニーの
後ろ姿……であります。

これは、初の9秒台ということもあるのですが、
エンジンパワーばかりが注目されていた当時、
サスペンションの効能というものが、
実は、ゼロヨンタイムには大きく関わっているのではないか?

ま、考えてみりゃ当たり前のことなんですが、
そういうことが、ググッと重くのしかかってきた時代でした。

エンジンのパワー、そして軽量ボディ。

当時のマシンを作る人間が、
必死に追求してきたことが、

『そうじゃないじゃないの?』

そう思わざるを得ない状況に入ったのが、
このときの河西サニーの存在だった。

 


ま、トップフューエルはまるっきり見えないと思いますが(笑)

すくなくても、当時のプロストックのテールランプが
かすかに見えるような……いや見えるかも……という
ラインではありますが、そういう気分にさせてくれたのが、
今回の9秒台のタイムマークでありました。

 

このときのレース形式は、
4つのブロックに分けて予選を行ない、
そのブロックの最速タイムをマークした
4台のマシンによるトーナメント決勝をするというもの。

モノクロページに掲載されている
予選の模様を見ていただければおわかりのように、
各ブロック8台程度のマシンが、3回の予選を行ない、
そのベストタイムを選出するわけだが……。

第1ブロック
エスコートZ、オートセレクトZ、トップフューエルZ、昭和ボデーZ、
シグマクオーターマイル、RSスタートZ、オートアドバイザーMZ、
SAKOレーシング7

第2ブロック
アメリカモータースZ、エスプリZ、ブリッツ横浜Z、SSシノハラZ、
アルファMR2、RS古川Z

第3ブロック
河西サニー、ロックンビートZ、ブラストZ、フルスロットルサニー、
ピレリー富山Z、コクピット府中AE86、ノムラエンジニアリングZ、YRSZ

第4ブロック
アバンス名東Z、ファクターZ、テスタロッサドンカーブート、SRシンコウZ、
ERC 7、ランナップスポーツZ、RSヤマモトZ、サンユーカローラ

とまあ、そのメンバーの懐かしさに、
ちょちょぎれるみなさんもいらっしゃることでしょう。

 



↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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