32台中で唯一の外車が
トーナメントを勝ち進んで
優勝して……しまった!
いまから考えても、どうして高橋タイヤの
スティングレーのエントリーを受諾したんだろう?
そういう思いが、膨れ上がってくる。
CARBOYという雑誌は、外車を排斥している
わけではないのだが、基本的には国産車中心。
掲載記事も、ほとんどと言うか、99%が国産メイン。
それが、CARBOY0→400mのエントリーに、
外車をセレクトし、あまつさえ、そのクルマが優勝してしまった。
別に、高橋さんを恨んでいるわけではない。
どころか、いいひとだし、JDDAでもいろいろと協力してもらったし、
何度も、何度も、お話もさせてもらった。
昨年度の旧車天国でもお会いして、懐かしかった。
でも、でも、なのだ。
このとき、編集部内で、写真をセレクトし、
レイアウトのラフを製作しているときに、
「どうして、どうして……」という思いが、
切々とこみ上げてくるのを、抑えることはできませんでした。
ベストタイム10秒588というのは、速かった。
当時のタイムとしては、秀逸だといっていいと思う。
当日参加したマシンのなかで、
10秒台のタイムをマークしたのは、
準優勝したTBOチョロQZのみ。
高橋さんのスティングレーは、大排気量に
NOS打ちと、最強タッグで、トーナメント戦を勝ち進んだ。
いやあ、国産雑誌の編集者としては、複雑な心境でありました。
しかしながら、いま思い返せば、どこかで
『イコールコンディション』という言葉が、
脳裏にいつも居座っていたような気がします。
書類選考は、いつも藤本の自分勝手で行なっておりましたが、
できるだけ『イコールコンディション』で選択しよう。
そう思っている自分が、どこかにいました。
別に、公式レースでもないし、レギュレーションもない。
単なる雑誌社主催のイベントなわけですが、
どこかで『イコールコンディション』という、
やっかいな意識が居座っておりました。
とまあ、そういうわけで、波乱というか、
想定外のCARBOY0→400mのFISCO移籍第3戦でございます。
参加車両は、上の1回戦時の一覧を見ていただければおわかりのように、
様々なチキチキマシンが勢揃いしております。
四国から参加の昭和ボデー大改ZV、死喰魔カミナリZ、
シマダドラッグS30、ATS-BM VGサニー、NOVAスターレット、
Rファクトリーサニー、SRシンコウ007、APOスターレット……。
今後のCARBOY0→400mを盛り上げていくマシンが、
ズラズラと登場した一戦でもありました。
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