KP61ドリドリスターレット製作のススメ

1986年05月号(CARBOY編集部)

そもそもは、総額30万円で
セカンドSPORTS CAR製作
……そんなコンセプト先行型企画でした!!

 

ある日の編集会議で、突然ひらめきました(笑)

「うん、『セカンドSPORTS CAR』を作りましょっ!」

「なんです? 『セカンドSPORTS CAR』って?」

「それはその〜、なんです、あの〜、セカンドカーですよ。
そして、それがスポーツカーなんですよ。だったら、
家族用にファミリーセダン使ってても、自分のために、
もう1台を……ねっ、そ〜ゆ〜ことですよ」

とまあ、よくわからん屁理屈をこねて、
セカンドカー構想を発進させることにした。

そのコンセプトとしては……。

○総予算30万円でSPORTS CAR!
○用途を絞ったSPORTS CAR!仕様。
○維持費が安いSPORTS CAR!

だから、必然的に、ベース車両は10万円以下。
程度のいいKP61か、SUNNYクーペ……を探せっ!
となりました。担当を振られた山田くんは、
いろんなところに電話をかけまくって、
「10万円以下の、程度のいいKP61か、SUNNYクーペあります?」
そう聞きまくったものの、なかなかそういうやつは見つからない。

 

 

しかし、しかしです。一念岩をも通す……という言葉もあるように、
めっかりました!!
栃木のレーシングサービスYASUさんというところに、
5万円のKP61があると言うじゃないですか。
勢い込んで引き取りに行った山田くんでしたが、
帰ってきてひとこと……。

「なんか、すっごい、面白いお店でしたよっ!」
それがキッカケで、レーシングサービスYASUさんとの
お付き合いが始まったわけですが、それはさておき、
ベース車両を入手したCARBOYが、練った計画は、
4K改の格安トルクアップ仕様。

エンジンを格安でチューニングして、
足回りをグレードアップして
……ま、そんな具合に完成させたのが、
後にいう『ドリドリスターレット』でありました。
最初は、首都高SPLというセンもありましたが、
やっぱパワー不足なので、楽しく遊べる仕様を。
そういう進路変更から生まれたマシンでした。


ベース車両が5万円。総額30万円で手に入れることが
できるSPORTS CAR。そういう意味では、非常に
面白い車両だと思います。

CARBOY的に創り上げてきたクルマというのは、
外観おっさん仕様の『ダサカロ』や、この後に
登場する『アルトビビルヤンキサニー』等、
ちょっと捻りまくった仕様が多いのですが、
そのなかでも、楽しさという点では、
このKP61が一番だったでしょ。


   ◇       ◇       ◇

以下は、『ドリドリスターレット』が誕生した際に
組まれた特集企画であります。

「安くて楽しい! こいつがCBチューンってもんです。」
というコンセプトで、様々なシーンを紹介しています。
いま、あらためて見返してみると……非常に興味深いです。

シマダファクトリーさんや、VGサニー、
川崎哲也選手の紹介等々、あの時代ならでは……。

 


 

 

 

 

 

 


↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。

TOPへ戻る
↑イロイロな記事がありますので、