1957年生まれの国産流用Austin Healey Sprite

流用TUNE番外編(Austin Healey Sprite)

オーストトラリアから輸入したカニ目
オイル下がりで……流用チューン


『Bigin』という雑誌の仕事で、オーストラリアで、
カニ目を買う……という企画をしたのだが、
そのときに、自分用にも買った。

決め手となったのは、1957年製ということ。
自分の生まれ年のクルマを買うということに、
なんだか、ロマンっぽいものを感じたからだ。

で、国内に持ってきて、自分で車検を取ったわけだが、
どうにも排ガスが厳しい。
COを下げれば、NOXが下がらず……どころか、
どっちの針も振り切ったような状態で、
予備検屋さんで、機械を借り切り状態で、
なんとか誤魔化して(?)車検を取った。

だが、WEBERのセッティングに苦しみ、
油面やなんだかんだで迷路に迷い込みながら、
結果的にはエマルジョンチューブが、日本向きでなかったわけだが……。

どうにも、本調子にはなってくれない。

で、エンジンをやり直すことにしたのだが、
そのときに、レーシングサービスYASUさんに頼んだ。

「あ、藤本さん、これ、EXバルブが2個ほど欠けてるよ!」

そりゃあ、ガスが絞れないわけです(笑)

で、軽四用のバルブやバルブスプリング等を使っての流用チューン。

あ、一応言っておきますが、CARBOYでは、自分のクルマを
やるときに、キチンとお金は払いますから(笑)
当時の請求書では『35万円』でした。
ちょっと、オマケしてくれていたとは思いますが……。

当時のお小遣い帳を見てみると……。

購入費 ¥1,080,000
シッピング費用 ¥150,000
シートカバー ¥6,800
自倍責保険 ¥54,550
仮ナンバー ¥520
通関費用 ¥71,259
消費税 ¥20,400
ミラー、サーモ他 ¥15,347
プラグ、シート他 ¥10,814
ボルト&ナット ¥1,700
ボーズスピーカー ¥41,200
取り付けステー ¥1,071
車庫証明費用1 ¥2,000
仮ナンバー ¥520
スピードメーター ¥6,000
車庫証明費用2 ¥2,000
ウエーバージェット ¥11,500
シビエライト ¥4,120
ヨダレカケ ¥1,236
仮ナンバー ¥1,040
予備検査 ¥5,150
代書、印紙代 ¥4,600
ヒューズボックス ¥4,017
クラッチブーツ ¥2,472
再車検印紙代 ¥1,300
重量税 ¥37,800
ナンバー代 ¥1,826
自動車税 ¥17,200
予備検査2 ¥3,000
ミッションオイル他 ¥5,000
タイヤ交換 ¥39,500
ヤスエンジン ¥350,000

となっておりました。


冬に乗るために、なんとかヒーターが使えないか?
と考えて、最初は、オイルクーラーコアを使って、
室内に暖気を導入したのはいいんですが、
エンジンルーム内の空気が入ってくるもんで、
オイルとガソリンの臭いが強烈でギブアップ。

で、コアをアルミBOXで囲って、
フレッシュエアを入れて温め、そいつを助手席足元に
導入することによって、なんとか、やんわりと暖まるように(笑)

その後、娘が生まれ、助手席にエアバック代わりの
クッションを置きながら、都内散歩の足として、
活躍してくれておりました。

でも、パイプフレームのコブラと、ヒーレーの2台では、
当時凝り始めたキャンプにも行けず、レンタカーを借りたりしていたのですが、
とうとう音を上げて、4ドア車を購入。

そのとき、置き場所がなかったので、
YASUさんに「ちょっと、置いといて〜」と
無理矢理に押し付けたのが20数年前のこと。

昨年、オトナのAE86の取材で、久方ぶりにYASUさんにお邪魔したとき、
たまたま、ヒーレーの話になりました。

「もう、どうなってるんでしょね〜(笑)」と言ったら、

「裏に、あるよ」

「??????」

恐る恐る見に行きました……。


ビックラしたことに、ヒーレーは『在り』ました。
ボロボロになっていましたが、『在り』ました。

「これくらいだったら、まだまだ起きるね(笑)」と山崎さん。

「…………」

20数年という年月が、そこにはありました。
ナンバーも、藤本が取ったときのまま。

そのときは、
一体型のボンネットを開けることはしませんでした(笑)

 


昨年、60歳のお誕生日をスタート地点にして、
CARBOY2017を始めて、ちょうど1年が過ぎました。

アッという間の1年間でしたが、まだまだ続けていけそうです。

 

藤本愼一

 

 


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