CB WORKS MACHINEの皆様方

1981/1986/1987年

CARBOYでは、様々なコンセプトカーを
作ってきた。そのなかでも特徴的な
非常にCARBOYらしい(?)マシンを……

まず、トップバッターは、『ダサカロ』であります。
ま、読んで字のごとく、ダサいカローラを略したものです。

当時、雑誌が作るコンセプトマシンというのは、
なんでだか、フルチューンの、SHOPさんやMAKERさんに
おんぶに抱っこの「役得SPL仕様」のマシンが当たり前。

編集部&部員&フリーライター等の方々が、
雑誌に掲載するから……とのお約束のもと、
自分のクルマをバンバン改造したり、
そのあとで売っぱらっちまったりと、
ま、そんな話が本当なんだか、噂のウワサなんだか、
正体はよく存じておりませんが、
基本的に、CARBOYで作るクルマは、『自費』が原則。
そりゃあ、ちょっとは勉強していただきましたよ。
素人じゃないんですから(笑)

でも、藤本が合言葉にしていたのは、
「業者価格でやってもらったら、タダでやってもらったのと同じ!」
でありました。だから、支払うのは、一般のお客さんと、業販の中間以上の価格。
それが払えなければ、SHOPさんや、MAKERさんに頼むなっ!でありました。

ただし、CARBOYには「カーボーイガレージ」がありましたので、
そこで製作する分には、いいでしょ。という特約はありました。

おっと、またまた脱線気味。

というわけで、CARBOYのワークスマシン(っていうのか?)は、
ちょっとばかり癖があるというか、その時代のコンセプトを
具現化するマシンを目標にしていた。

そのトップバッターが、『ダサカロ』

わざと、普通の4ドアセダンを買ってきて、そいつに
2T-G改2Lのハイチューンドエンジンを搭載。

藤本が考えていたコンセプトは、

「信号で、隣に停まったおっさんカローラを、チラ見したら
レースのシートカバーに、レースのカーテン(もちろんビニール製レース)。
なんだか、非常にダサいんだけど、排気音がでかめ……ひょっとしたら、
マフラー破れてるんじゃないの? ちゃんと修理しろよ!」

ところがギッチョンすいっちょん(いやあ、近頃聞きませんね、こういう死語)。
シグナルが青に変わった次の瞬間、あっという間にカッ飛んでいくじゃあーりませんか。

ま、こんなシチュエーションを想定して作りましたね。
レースのシートカバーは、

「探すのが面倒くさい」&「こんなものに金をかけられない」


というふたつの意見で却下されましたが、カーテンは装備しました。

 

おっと、言い忘れましたが、以下の記事は、
藤本の原稿ではございません。
コンセプトだけを出したまま、あとはCARBOYガレージに、
そして編集部の山田くんに丸投げしてあります。
ですんで、カローラはCARBOYガレージが、
KP61とサニーは山田くんが、一生懸命探して、
エンジン仕様等を検討&製作したものです。
 

 

 


『ダサカロ』に続く第2弾のKP61には、ちょっとした裏話がありました。

編集会議をしていて、セカンドカー、それもスポーツカーを作ろうという話になって、
藤本が考えたのは、『総額30万円』という上限値でした。
どうして30万円なのか?というと、当時、このくらいの金額が、
セカンドマシン&遊びグルマとしての上限では?という結果です。

KP61なら、3K改4Kで、それなりのトルクは出るだろうし、
中古エンジンを使えば、それほど費用はかからないはず。
それに、足まわりとブレーキをセットすれば……。


だから、ベース車両にさける費用は10万円以内!

当時、そこそこに人気があったKP61を、10万円以内で探すのは、
相当に苦労したと思います。色んなところに電話をかけまくって、
ようよう栃木にあるSHOPさんにあるという情報を入手して、
そこで交渉して手に入れてきた山田くんでした……が、
その栃木の店がレーシングサービスYASUさんでした。
このKP61購入を記に、山田くんが流用パーツの取材をお願いし、
その話を聞きつけた藤本が、それ以降取材をお願いするという、
非常に長いお付き合いのキッカケとなりました。

んで、続く第3弾は、サニーです。

なんだか、軽量級のクルマばかりです(笑)
このサニーは、山田くんが自費で買ったと思います。

例によって、編集会議でバカ話してる最中に、
アウトビアンキのA112の話になりました。

実は、当時、藤本がちょっと、欲しかったんです。
でも、その直前に、フィアットパンダの初期型を
購入したもんで、2台も同じような車格のクルマを
買うというのは無理があったんで……。

で、本物が買えないなら『パチもん』という
大阪系の単純発想で生まれたのがこれです。

『アルトビビルヤンキABOUT A12』

大阪弁と適当な英語と、アルファベットの「A」つながりだけ。
ほんま、ええかげんなネーミングですわ(笑)

ホントのこと言うと、藤本は小さいクルマが好きなんです。
ですんで、前述したフィアットパンダだとか、
オースチンヒーレースプライト(カニ目)だとか、
そういうの、乗ってました。

欲しいクルマは、MGAとか、ロータスのエリートだとか、
あ、ジャガーのEタイプも、ちょっと大きいけどいいです。
で、国産だと、サニーですね。ホンダのS600やS800、N360、
トヨタのS800……欲しいですね〜。

あ、そうです。小さいクルマというか、軽いクルマですね。
重量が軽ければ、エンジンも少しのパワーアップでOKだし、
ブレーキも効くし、サスペンションも簡単でOK。
いいことづくめですよね……とまあ、そういう気持ちが
強いもんで、ついついCARBOYワークスマシンが、
小排気量車になってしまうという側面も、
ま、それよりも、値段が安い!という理由が最大ですが(笑)


 

 

 

この後、CARBOYがSHOPさんやMAKERさんと協力して、
作り出していくクルマは、様々な変遷を遂げていきます。

プロモデットの小峰さんと、空冷ポルシェをやろうと思ったときは、


「とにかく、エンジンが壊れているベース車両を探そう」でした。


結果的にエンジンに手を入れる予定なので、最初から完調である
必要性なんか、まったくありませんですよね。

ただ、あのときは、絶不調のポルシェオーナーと出会ったので、
そいつをベースにすることにしましたが……。

その後は、NERの中島さんとSR20のNAチューン、
レーシングサービスYASUの山崎さんとMiniチューン、
イーグルの加藤さんとRB25DEのNAチューン、
当時SSターボに在籍していたアウトストラーダの佐々木さんと
ゼロヨン日本一を目指すSW20ターボ仕様、
…………そういうマシンを一緒になって作っていただきました。

それぞれのマシンは、非常に特徴的で、内容も面白く、
世間ではなかなか流通していない仕様ばかりでした。

ま、そのあたりの詳しい様子は、FACTORY のコーナーで、
おいおい掲載していく予定です。

とまあ、ザザッと振り返ってみたCARBOYワークスマシンたちです。

おっと、以上のマシンは藤本の担当ですが、
他にも深田くんや川崎くん、高橋くんらが、いろいろと、
特徴的なクルマづくりをしてきましたので、
機会があれば、紹介したいとは思っていますが……。

 


↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。

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